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残酷美女キックボクサー・未成年アクセス禁止
管理人は、キックボクシング・ボクシング・シュートボクシング・空手・ムエタイ・テコンドー・少林寺拳法・カンフー等の打撃系格闘技を極めた美女から、残酷にそしてエッチにやっつけられたいM格闘家。
詩音さんとMキックボクシングプレイ!! ②
 詩音さんは、ハードなM格闘ビデオにも出演しているし、SMクラブの女王様の経験もあるので、言葉責めも得意だといいます。
 格闘技で肉体を、言葉責めで精神を破壊して下さい、とお願いして、プレイ開始。

 布団を取外した「リング」の上で、全裸の二人が向かい合う。
 「ムカつく顔してんね・・・」ボクシンググローブで僕の顔を撫でながらつぶやく詩音さん。
 「締まりの無い体・・・」ボクシンググローブで優しく僕の体を愛撫します。
 「ホラッ!!」
 シュッ!!と鋭い音を立てたパンチが鼻先で寸止めされる。
 恐怖に怯える僕の顔つきを見て大笑いしながら、ボディへの連打。
 「何発耐えられるかな~♪」
 ド・ド・ド・ド・ド!!と、ブヨブヨの僕の体に面白いようにパンチがめり込む。
 シュパーン!!シュパーン!!
 「いい音するネッ
 鞭のように撓る足での左右回し蹴りが、僕の腰、わき腹、肋骨を強打。
ニッコリ笑いながら僕の顔をのぞき込み、ボクシンググローブでペニスを挟み込んで少ししごいてから、突然、金玉へのアッパー。
 「ハッ・・・!!」思わず情けない声を出してしまう。
 詩音さんは僕の目を見続けながら、執拗に金玉を連打します。しかも打撃がだんだん強くなって・・・
 「ウッ!!」
 僕は、立っていられなくなって、詩音さんの体にクリンチしてしまいました。
 次の瞬間、パンチで間合いを取られ、強烈な前蹴りで壁に叩きつけられる。
 「何触ってんだよ!!キモチわりーな!!」
 若い女の子にキモチ悪いと言われて、高城剛氏のように心は傷つけられましたが、僕のクリンチという行為が、詩音さんのサディズムに火を付けてしまったようです。
 ボクシンググローブを着けた両手で頭を抱え込まれ、ミゾオチに膝蹴りの連打。
 さらに、飛び膝蹴り!!
 女の子に飛び膝蹴りをされたショックで呆然となる。
 「ハハハハ!何だよ、その顔!」詩音さんはボクシンググローブで僕の顔をグリグリやって虐めます。
 ボグッ!!
 「ウーッ!!」
 ハイキックが胸に当たり、肺の空気が漏れる。
 「オラッ!!泣けよ!!泣け!!わめけ!!もっと苦しい声出せよ!!」
 パパパパパーン!!
 鞭のようなキックが体中に。
 恐怖心と後悔の念が生じる一方、ペニスは垂直にそそり立ってしまう悲しさ。
 詩音さんは意地悪い笑みを浮かべて、容赦無い連続金蹴り!!
 パンッ!!シュパン!!パン!!
 「ヒェッ・・・!!」
 僕は、立っていられず、内股になってガックリ膝を着く。
 詩音さんは、身を屈めて、僕の目を正面から見据え、冷酷に言い放つ。
 「立て」
 金玉の痛みと、両手を使えない不自由さで、なかなか立てないでいると、詩音さんはボクシンググローブで僕の顎を持ち上げながら、鬼の形相で怒鳴ります。
 「オラッ!!立てよ!!立ってみろよ!!」
 僕が何とか立ち上がるや否や、キックの嵐。
 ダブルベッド上をオタオタと逃げ回る僕を、詩音さんはキックで追い詰めます。
 キックの衝撃を受けて体の向きが変わる度に、その方向からキックが飛んでくる。
 ついに僕は、ベッドから転げ落ちました。
 
 
 
 
 

 
 
十五年位前に書いた格闘M小説⑥
 utidayuki3

清水は後ろにブッ飛び、くちびるを切って大出血した。
 その血が飛んで知佳の形のいい胸につき、ひきしまった腹筋の上を流れヘソの中に入った。
 「ホラ!おヘソに血が入ったよ。お舐め」
 知佳のヘソの穴にはゴマがたまり、今までの格闘でそのゴマが汗でふやけ、異臭を放っていた。
 清水は涙を流しながらヘソを舐め、吸い、ヘソのゴマまで舐め取った。
 「村上課長。お食事ですよ」
 知佳は清水の口を足の指で開け、上にまたがって口いっぱいにウンコをした。
 「う・・・う・・・う・・・うげぇ~!!」
 吐きそうになる清水の口を足で押さえて、もう一方の足でアゴを押して強制的に咀嚼させた。
 「紙が無いわねえ。舐めてキレイにして」
 清水は悔しさ情けなさ苦しさに咽び泣きながら知佳の肛門を舐め回した。
 知佳は清水の口にヒジ打ちを数回くらわせて歯を全部砕いた。
 「ノドが乾いたでしょ」
 知佳はノドを鳴らして口一杯に痰を溜めた。
 そして、ふさがらずに開けっ放しになった清水の口に、糸を引きながら痰を垂らした。
 知佳の美しい顔とはあまりにも不釣合いな光景だった。
 「・・・そろそろ飽きたから死んでもらうわね」
 「ぞ・・・ぞんなあ!だ・じ・げ・で・ぇ」
 知佳は太ももで清水の首を挟み、徐々に力を込めていった。
 知佳の股間から特有の匂いがもれた。
 これが清水がこの世で最後に嗅いだ匂いだった。


                  終



 突っ込み所満載ですが、ご愛嬌ということで
十五年位前に書いた格闘M小説⑤
utida yuki
 リングの上には五人の男達が倒れていたが、あの会長と呼ばれていた中年男がいない。
 知佳は上の階に上りドアの前でレオタードを脱いで裸になった。
 そしてドアを開ける。
 物音に目を覚ましてフラフラと立ち上がって知佳の体を見た清水は、思わずボッキしてしまった。
 知佳はその清水のペニスに渾身の力を込めてキックを入れた。
 「ぐえーっ!!」
 清水はその場にヒザをつき、ブルブル震えだした。
 知佳は清水の顔を見てハッとした。
 上司の村上にソックリなのだ。
 「こいつは虐めがいがあるわね・・・」
 知佳の中で今まで意識していなかったサド性が頭をもたげてきた。
 足元でのたうちまわっている清水の横にしゃがみほほ笑みながら言った。
 「苦しいの?じゃあ、もっと苦しくしてあげるわね」
 知佳は清水の背後に回りこみ、左腕で清水の両腕を押さえ込み、右腕でその首を締め上げた。
 「何分もつかしらねえ?」
 「グググググググルじいっ」
 知佳は清水が死なないように、タイミングよく腕をゆるめた。
 それを五回繰り返すと、清水は仮死状態になってヨダレを流した。
 「情けないわね!それでもプロキックボクサー?」
 知佳は三発顔面キックを入れた。
 立ち上がってイスを持ってきて座り、指の形の美しい足を清水の顔の前に突き出した。
 「さあ・・・さっきまであなたをキックしていた足をお舐め。村上課長!」
 清水はキョトンとして「ムラカミってだ・・」と言った瞬間顔を蹴られた。
 「黙ってお舐め!」
 清水は知佳のきれいな足をビチャビチャと音を立てて舐めた。
 そして手を出して知佳の足を持とうとすると知佳のパンチが飛んだ。
 「奴隷のくせに手を使うんじゃねえ!」
 知佳は一たんボクシンググローブを外すとロープを持ってきて、清水を後手に縛った。
 その時ボクシンググローブの革のニオイがプーンとした。またボクシンググローブを着けた。
 そしてあらためて座り、足を突き出した。
 「オラッ!足の指一本一本しゃぶるのよ!」
 清水は必死にしゃぶった。
 「もっと舌使って!」
 ビシャビシャビシャ、ペロ、ペチャ・・・・・
 「爪の垢まで舐め取るのよ」
 チャッ、チャッペロッ
 「カカトも噛むのよ」
 カリッカリッ
 「コラッ!!そんなに噛んだら痛いだろっ!!」
 ベロベロベロ
 知佳は意地悪そうに笑って言った。
 「どう?臭くてとっても美味しいでしょ?」
 「は・・・はい・・・」
 「臭いですって!?」
 知佳は両足をそろえて清水の顔を蹴った。
十五年位前に書いた格闘M小説④

 四人目は飲みすぎらしくゲロを吐きながら立ち上がった。
「きったないわねえ。苦しい?」
知佳はこの男を首ズモウで殺ることにした。
知佳はゲロを踏まないように男の頭をボクシンググローブで抱えて投げ飛ばした。
「ううう・・・」男がヨロヨロと立ち上がると知佳はまた男の頭を抱え込み、男の腹に何度もヒザ蹴りを食らわせた。引き締まった腹筋にもまるで力が入らず、知佳の膝蹴りはそのまま内臓に響いた。
 知佳が男の背後に回りこみ背骨に膝蹴りを入れると男はドス黒い血を吐いてゆっくりと倒れこんだ。
「ふうっ。やっと四匹目」
 五人目は少し酔いがさめたらしく拳を知佳に向けてブンブン振り回した。しかし足許もおぼつかずにパンチは一発も知佳に当たらなかった。
 知佳はおかしくてしかたがなかった。真っ白い歯を見せて笑いながら男のパンチをヒョイヒョイとよけた。
 知佳が油断したスキに男のパンチが知佳の腹に当たった。
 知佳は目を見開いてつぶやいた。「こ・・・このパンチ・・・」
 その男は、知佳を連れ去る時に腹を殴って失神させた男だった。
 知佳は怒りで身を振るわせた。
「あなた・・・私を殴ったでしょう・・・」
 うつろな男の目がかっと見開かれた瞬間、知佳が飛び回し蹴りを食らわせた。男は壁までスッ飛んだ。
「あなたは人間サンドバックの刑よ」
知佳は男の首に足をひっかけて立ち上がらせた。
「まずはボディね」
知佳は一打一打に力を込めて男のボディにパンチした。
ボコボコボコボコボコボコ・・・ボコッ!!
最後の一打がミゾオチに入ると男は口からいっぱいアワを吹いた。
知佳は一息つくと、男のろっ骨に回し蹴りした。
ボキャと音を立てて右側のろっ骨が砕けた。
次は左側にもキックを入れた。
男が失神して倒れそうになると知佳は、倒れl込んだ顔にキックしてまたカベにたたきつけた。
「K.O.するにはまだ早いわ」
知佳はうなりをつけて男の顔の中心にパンチを入れた。
グワッシャと音を立てて男の鼻が顔の中にメリ込んだ。
それから左右のパンチを四往復くらわせて、身をかがめて、渾身の力を込めてアッパーカットキメた。
男は数メートル飛び上がり、天井に頭が突き刺さった。
十五年位前に書いた格闘M小説③
uchidayuki041.jpg
 
 その半年後、知佳はついに計画を実行することにした。
 清水道場に、少量の睡眠薬を入れた酒を届けたのだ。
 薬を少量にしたのは、神経がマヒして、彼らの苦痛が半減するのを恐れたためだ。
 
 夜になると愚かな男達はすっかりでき上がって、歌ったり踊ったりしていたが、そのうちに皆グッタリして来た。
 そこで突然部屋中の明かりが消えた。
 「あれ、おかしいなあー停電かあー?」
 「でも外のネオンはついてますよおー」
 「おい山下ぁーちょっと下のブレーカー見てこいよぉー」
一人だけ酒を飲ませてもらえなかった新人の山下は階段を降り始めた。
その頃知佳は道場の地下で黒のレオタードに着替えていた。そして彼らが試合中に死んだことにするために手にボクシンググローブをはめた。上から足音が聞こえたので、急いで階段の横に隠れた。
  山下がブレーカーにさわろうとすると、背後に気配を感じて、ふり返った途端ミゾオチにキックを入れられた。
 山下は転倒しながらしきりに「助けて下さい!」とくり返した。
 「そうはいかないわ」とアゴにまわし蹴りを食らわせた。
 「よくもレイプしてくれたわね!」
 「ボクは知りません・・・」
 「じゃ、命だけは助けてあげるわ」
 知佳は山下の脳天に踵落としをキメてK.O.した。

 二階に上がると男達がだらしなく寝そべっていた。
 一人の男がヨロヨロと立ち上がって「何だテメエは」といいながら向かってきた。
 知佳はたっぷり助走をつけて飛び上がり、つま先を男の口に突き刺した。男の口の中に知佳の足がスッポリと入りそのまま倒れ込んだ。
 知佳が男の血まみれの口から足を抜き出すと男は泣き叫んだ。
「歯・・・歯がぁ!じぇんぶおえた」
 知佳は男のノドボトケを踏みつけてトドメをさした。
「二匹めね・・・」
三人目の男はフラフラと知佳によって来てなれなれしく言った。
「かわいいネエちゃん・・・ワキの下舐めさせてよ・・・」
知佳はフッと笑って手を垂直に上げた。
男がピチャピチャと音を立てて舐め始めると、知佳はヒジを勢いよくふりおろして男の脳天をうち砕いた。
「三匹め・・・」
小説 冤罪のご褒美・5
 僕は風俗嬢相手の格闘技プレイの経験しかなく、その際、「顔面打撃NG」は暗黙の了解であった。
 ところが、初めて顔面をパンチされたショックで、つい取り乱してしまった。
 「く・・・くそぅ!!」
 彼女に飛び掛り、力任せに拳を振り回した。
 「フフフフ。やっとやる気になったみたいね」
 美佳さんは、僕のパンチを軽くかわしたり、手でガードする。
 ふいに美佳さんの体が回転して、次の瞬間、顔面に衝撃を受け、吹っ飛んだ僕の体は壁に叩きつけられた。
 顔を蹴られたのだ!女性の足で、顔を!
 そう認識する瞬間、彼女がものすごいスピードで迫ってきて、片足立ちの姿勢で、リズミカルに連続キックを放ち、僕の顔はそれを受けさせられた。
 パン!ゴン!パン!ゴン!パン!ゴン!パン!ゴン!パン!ゴン!パン!・・・・
 鼻の辺りに蹴りを受け、後頭部を壁に打ち付けられ、跳ね返った顔をまた蹴られ、後頭部を壁に打ち付けられ・・・・
 壁に塗られた漆喰が砕けて剥がれ、粉を撒き散らす。
 漆喰の下のコンクリートが露出したらしく、後頭部の痛みはより鋭さを増す・・・
 意識が朦朧としてきた・・・
 美佳さんは、ゆっくり足を床に下ろした。
 やっと・・・攻撃が終わった・・・
 安堵と共にダウンしようとしたら、彼女は何と、渾身の力を込めて右ストレートパンチを打ち出して僕の鼻を殴り潰したのであった。
 

  グヘエ!!


 涙腺から涙の原料が噴出すと同時に、鼻腔は生臭い液体で一杯になった。
 信じられない・・・そんな思いを抱きつつダウンしようとしたら、美佳さんは全身の筋肉を収縮させてからアッパーカットを僕の顎に解き放った。
 僕の顎は完全に伸びきって天を指し、体全体が地面に対して垂直に立つ棒と化したのだった。
 顔面の穴、鼻の穴、口、耳の穴全てから生暖かい液体が噴出すのを感じた。
 「あっ、ち、ちょっとやりすぎたかしら」美佳さんが慌てた様子でつぶやく。
 その時だった。
 本当に、本当に強い女性に、僕は、本当に、やっつけられている!!!
 この感動を、僕の体の或る器官が劇的に表現した。
 ビューッ!!ビューッ!!!
 スライムのように濃厚な液体が、美佳さんの芸術作品のような腹筋の上に飛び散った。
 「汚い!!何すんのよ!!」
 彼女は、僕のペニスを左のボクシンググローブの上に載せ、もう一方のボクシンググローブで力いっぱい殴った。
 ドピュー!!
 今度は、液体が、美佳さんのビーナス像のような胸の谷間に飛び掛った。
 「イヤダ!!」
 美佳さんは体をしなやかに回転させ、その固い踵で思い切り僕の睾丸を蹴り潰した。
 

 はあう!!!


 息ができなくなり、ダウンした。

 
 
小説 冤罪のご褒美・4

 「ここは散らかってるから、隣の部屋で・・・」
 隣室は、万年床以外何も置いていない三畳間。
 寝るだけに使っているので、照明は天井に付いた豆ランプしかなく、非常に暗い。
 閉めきった部屋は、早くも、裸の女性空手家の体から発する熱気で充満する。
 「すごく興奮するわ・・・さあ、かかってきて・・・」
 「でも・・・僕、ボクシンググローブつけてないし・・・」
 「私は鍛えてるから大丈夫よ・・・思いっきり殴っていいわ」
 「でも・・・・」
 「ホラッ!!」
 美佳さんは、素足の爪先で、僕の亀頭を下から弾く。
 「ウッ!!」
 「男なら、モジモジしないで闘いなさい!!チンチンが泣くよ!!」
 「ウ、ウオー」
 僕は、美佳さんの体に体当たりした。
 一見華奢なその体は、全身、筋肉が充実していて、大の男の体当たりにビクともしなかった。
 恐怖心で一杯になり、とにかくそのビーナス像のような裸体にしがみ付く。
 美佳さんの甘い体臭を嗅いで、恐怖で萎びたペニスがすぐさま力を取り戻し、相手の腿の辺りを突いた。
 「フフフ・・・すごく元気じゃない・・・これから何されるかわかってるの・・・?」
 美佳さんは僕の体に腕を回し、強く締め付けた。
 逞しい腕がギリギリと音を立て、僕の胸は、彼女の弾力を持ちつつ引き締まった胸と腕の間に挟まれ、ゆっくり潰されて行く。
 「ア・・アウ・・ウ・・」
 僕は息ができず、呻き声をあげるのが精一杯だ。
 失神しそうになった瞬間、彼女の膝が僕の左脇腹に突き刺さった。
 「グェッ!!」
 次の瞬間、右脇腹に、彼女のボクシンググローブがめり込んだ。
 倒れこもうとするのを許さず、彼女は左腕で僕の頭を抱え込んで、もう一方のボクシンググローブを僕の腹や鳩尾に突き刺した。
 ドスッ!!ドスッ!!ドスッ!!ドスッ!!ドスッ!!ドスッ!!ドスッ!!・・・・・・・・・・・・
 鈍い打撃音が執拗に部屋の中に響き渡る。
 ちちょっとまって!と叫びたいが、空気が乾燥しているのと緊張感で口がカラカラで、僕の口からは「ぴょ・・・ぴょ・・・」という音が漏れるだけだった。
 僕が口をパクパクさせるのを見て、美佳さんは「喉が渇いたのね?」と察した。
 「口を開けて、舌を出して」
 僕は彼女の言うとおりにする。
 美佳さんは、唾液を搾り出して、僕の舌の上に垂らした。
 彼女も格闘で口が渇いていたようで、その唾は濃厚で粘ついている。
 美佳さんの口の味・・・
 少ししょっぱくて、美佳さんの体臭を濃密にしたニオイが僕の口の中に広がる・・・
 僕は飲み込むのがもったいなくて、ウットリと目を閉じて、いつまでも彼女の唾液を舌の上で転がしていた。
 「いつまでモグモグやってるのよ、バカ!!ペッ!!」
 彼女は少し怒って、僕の顔に唾を吐いた。
 鼻に付いた美佳さんの唾液は、かなりニオイが強かった。
 「クンクンクン・・・はあ~~~~!!」
 僕が歓喜の呻きをあげると同時に、「ヘンタイッ!!」
 視界が黒いボクシンググローブに遮られ、鼻に猛烈な衝撃を感じ、反射的に涙が溢れ出してきた。
 
小説 冤罪のご褒美・3
 自宅の居間に女性を上げるのは初めてだ。
 向かい合っているのは、超美人。美人であり、カッコイイ女性。
 日々、正義の為に悪と闘う女性警察官。
 名刺によると、古谷美佳さんという名前だ。
 ヤカンが沸騰し、ピー、とマヌケな音を出す。
 「フフフ・・・笛の付いたヤカン、昔、ウチにもありましたわ」
 「あ・・・そうですか・・・」
 僕は、今時、ピーと鳴るヤカンなんか使ってる自分がひどく時代遅れな気がして顔を赤らめながらお茶を入れた。
 「いただきます」お茶をすする美佳さんと目が合い、また顔を赤らめる。
 「本当に、先ほどは申し訳ありませんでした」
 「いいんですよ。間違いは誰にでもあります。事件が起こっても警察官が犯人を捕まえない世の中になったらおしまいですから。これからも頑張って下さい」
 「ありがとうございます。本当にあなたってお優しいんですね・・・」
 「いえ・・・古谷さんが・・・おキレイだからですよ」
 「まあ!ウフフ・・・あなたは誰にでも優しい人ですわ。あの女の子を告訴しないとおっしゃったし」
 美佳さんは、きっと、僕に告訴されるのを恐れて、こんな汚いボロアパートにまで入って、僕にお世辞を言ってるのだろう・・・
 そう考えると、淋しい気持ちになるのだった。
 「キックボクシングがお好きなんですか?」
 美佳さんは、部屋の隅に転がっているボクシンググローブとレガースを見ている。
 「あの・・・何ていうか・・・格闘技プレイが好きなんです・・・」
 「ビデオに映っていたようなコトですか?」
 「あ・・・は・・・はい・・・」
 僕は、あのビデオを見られたことが恥ずかしいと思うと同時に、ひどく興奮してもいた。
 「女の子に虐められるのが好き・・・?」
 「はい・・・美しくて、本当に強い女性に虐められるのが・・・大好きなんです・・・僕は変態なんです・・・キモチ悪いでしょう・・・?」
 「ちょっと変わってるけど・・・面白い趣味ですね・・・実は私、あのビデオ見てちょっと興奮しちゃったんです・・・私ってドSなのかも・・・」
 僕と美佳さんは、黙り込んでモジモジしていた。
 「私、空手三段なんです。署内の空手大会で優勝したこともあるんですけど・・・もし、私で良かったら・・・」
 「えっ!?」耳を疑った。「な、何もそこまでしてくれなくても・・・痴漢の件はもういいですから!」
 「あたしじゃご不満ですか?」美佳さんは少しムッとしたようだ。
 「そんな!・・・本当にいいんですか?」
 美佳さんは、僕を挑発するように見つめながら、パンツスーツを脱ぎ、ブラジャーを外し、パンティーを脱いだ。
 心からため息を吐いた。
 鍛え抜かれた腕、脚、腹筋。形の良いバストは固く引き締まり、小さい乳首がツンと上を向いている。
 「あなたも脱いで。その方が興奮するわ」
 僕は震える手でボタンを外し、服を脱いだ。
 パンツを脱ぐと、最大限に勃起したペニスが撓りながら飛び出した。
 美佳さんは美しい大きな瞳で僕のペニスを眺め微笑んだ。
 「これが好きなんでしょう?」
 彼女は、黒い大きめのボクシンググローブを嵌めた。
 ペニスはさらにいきり立つ。
 「私・・・スイッチが入っちゃうと、手加減できなくなるかも・・・署内の空手大会で決勝戦を戦った男性警察官、まだ入院してるの」
 僕は狂ったように叫ぶ。「あなたになら殺されたっていい!」
 
小説  冤罪のご褒美・2
 自宅最寄の駅に着いた。
 暑すぎる電車内からホームに降りると、冷たい夜風に頬を撫でられて、実に気持ちが良い。
 その時、後から誰かが僕の腕を掴んだ。
 「おじさん、私のスカートのぞいたでしょう!」
 振り返ると、さっき僕の正面の座席でパンティ丸出しで居眠りしていた女子高生が睨みつけている。
 「はあ?そんなことするわけないじゃん」
 女子高生はチビでポッチャリしていて、全然好みのタイプじゃない。
 「君が勝手に股を広げて居眠りしてたんだろう」
 「のぞきは犯罪だよ!」
 あんまり可愛くないのに気だけは強い。まさに僕の嫌いなタイプだ。
 ナップザックを抱えた冴えない男と女子高生がもめている。
 明らかに僕にとって不利な状況だ。
 乗客が何人かこちらの様子をうかがっている。
 僕が焦りだすと、女子高生は、小声で「お金くれたら許してあげる」と囁いた。
 「えっ!?」
 何が何だかわからず、戸惑って、固まってしまった。
 何かあったんですか?と、女性が声を掛けてきた。
 25歳位、セミロングの黒髪、パンツスーツ姿の女性。背が高く、綺麗な顔立ちをしている。
 女子高生は一瞬、しまった、という顔をした。
 女性は「XX署の者です」と身分証明書を提示し、女子高生に「どうしたの?」と優しく聞いた。
 「・・・私のスカートの中を・・・この人が・・・何でもないです」
 「怖がらなくてもいいのよ。落ち着いて私に話して」
 俯いていた女子高生は、突然走り出そうとして僕にぶつかった。
 その時、背負わずに抱えていた僕のナップザックが地面に落ちた。
 僕は大切なビデオカメラが心配で急いで拾い上げた。
 ナップザックに開いた穴に、ホームの電灯が反射し、キラリと光った。
 女性警察官が、「あなた、ナップザックの中にカメラを仕込んでいますね」と詰問調で言う。
 「えっ!?はあ!?」
 僕は、ただうろたえるしかなかった・・・・・・
 
 僕は、XX署の取調室で、さっきの女性警察官と向き合って座っている。
 「私は性犯罪者を絶対に許せない。やったことは素直に認めて、罪を償うべきよ」
 僕は、ただ目を丸くして黙り込んでいた。
 しかし、そのナップザックの中のカメラを出しなさい、という声に我に返って、顔を真っ赤にして反論した。
 「こ、これは、僕のプライバシーです!!そもそも僕は何にもやってないんですよ!!何の権利があってそんなことを!」
 その様子を見て、彼女はかえって確信を深めたようだ。微笑みさえ浮かべて「それに映っているものを見せてくれれば、疑いが晴れるでしょう?」などと言う。「さあ、お出しなさい」
 僕は、カメラに映っている映像を女性に見られる恥ずかしさでトマトのようになって、渋々ビデオカメラを取り出した。
 「操作、分かりますか・・・?」とボタンに触れようとしたら、彼女は「触らないで!」と制して僕からカメラを取り上げた。
 彼女は、ビデオカメラを操作し、モニターで再生して見始めた。
 びっくりしたように顔を上げ、僕の顔を直視し、またモニターに目を戻す。
 映像の中で僕は、格闘技を極めた美しい裸の女の子に殴られ、蹴られ、投げられ、絞められ、唾を吐きかけられ、暴言を浴びせかけられ、足の指を舐めさせられ、小便を飲まされ、性器を顔に押し付けられて失神させられ、最後はウンコを食べさせられるのだ。
 ノックの音がして、若い男の刑事が部屋に入ってきて、彼女に耳打ちしている。
 彼女はモニターを見ながら聞いていたが、驚いたような素振りを見せた。
 男の刑事が部屋を出て行った。
 彼女は無言でモニターを見続けている。
 映像が終わったようだ。
 彼女は、カメラをあれこれ操作してから、丁寧に机の上に置いた。
 「女子高生のパンティは映っていましたか・・・・?」
 僕は恨みがましい目で相手を睨みつけながら呻くように言った。
 「お、面白い映像ですね。どうやって撮ったんですか?」
 「カメラマンとしてもう一人デリヘル嬢を呼んで・・・、そんなことどうでもいいでしょう!」
 「実は・・・大変申しあげ難いのですが・・・さっきの女の子は、痴漢やのぞきをでっち上げて男性からお金を脅し取る常習者でした・・・大変申し訳ありません」
 彼女は机に両手を付いて、深々と頭を下げた。
 「ふざけるな!!」僕は机を叩いて叫んだ。「訴えてやるツ!!」
 頭を下げたままの相手は体をビクッと震わせた。
 「あなたは、僕がダサいから、キモいから、最初から僕を犯人だと決め付けてたんだ!!差別じゃないか!!人権侵害だ!!」
 怒りから、突然悲しみへと感情が変化した。
 「僕は、ダサいです。気持ち悪いです。チビです。デブです。ハゲです。全くモテません。変態です。でも、犯罪を犯したことなんて生まれてから一度も無いです。人を見た目で判断して、無実の人間を犯人扱いするのは、犯罪じゃないんですか!」
 涙が次から次へと溢れ出して来る。
 彼女は下を向いたままだ。
 ・・・・・・長い時間が流れた。
 先に口を開いたのは彼女だ。「どうしたら許して頂けますか?」
 「もういいです。あなたは自分の間違いを認めて謝罪してくれた。それでいいです」
 僕は大事なカメラをナップザックにしまい、席を立った。
 「ご自宅までお送りさせて下さい」

 
小説  冤罪のご褒美・1
  夕方のラッシュアワーでも、上りに向かう電車内は空いていて快適だ。
 暖房が効いているうえに、椅子も暖かく、乗客の多くはウトウトしている。
 正面の席に座っている女子高生なんか、股を広げて、パンティーが丸見え。
 あんまりジロジロ見るのもなんだから、吊広告に目を移した。
 「防衛省前事務次官の汚職」「アナタの年金は大丈夫か!?」「食品の賞味期限改竄」・・・
 嫌な事は考えないようにしよう。
 僕は、さっき体験した夢の様なプレイを思い出して、一人ニヤニヤした。
 
 長年求め続けていた女性にやっと出会えた。
 そして、イメージ通りのプレイを経験できた。
 女性は、非の打ち所の無い美人。
 身長170cm。
 19歳。
 肌はスベスベしていてみずみずしい。
 小学生の時に空手を始め、現在に到るまで、あらゆる格闘技を習得してきた。
 キックボクシング、カポエラ、テコンドー、少林寺拳法。
 彼女は、全裸に黒いボクシンググローブのみ着用というスタイル。
 その裸体を見て、僕は目が潰れるかと思った。眩しすぎて。
 ピンク色に輝く乳首を戴いた乳房ははちきれんばかりに膨らみ。
 腹筋は綺麗に6つに割れている。
 上腕筋や足の筋肉は、ボディービルダーのように発達している。
 一方、僕は37才。
 身長162cm。
 ハゲ。
 毛深い。
 デブ。
 筋肉ゼロ。
 臭い。
 彼女と僕が同じ人間だと信じられなくて、お互いに裸になって向き合っているのが恥ずかしくて仕方なかった。
 彼女はボクシンググローブをはめた両手を腰に当て、僕の全身をジロジロと意地悪い目で眺め回した。
 「アンタって、ホントキモいね!!金さえ払えばアタシみたいな女の子とセックスできると思ったの?ば~か!!」
 ペッ!!
 彼女は僕の顔に唾を吐きかけた。
 温かい唾が額から鼻の穴に流れ落ちた。
 僕は、女の子の口のニオイに包まれてウットリする。
 「アンタがアタシを倒したら、アタシの体は好きにしていいわ!!でも、アタシが勝ったら・・・命の保障はしない!!アンタは、小学生の時アタシをレイプした近所の変態にソックリなんだよ!!思いっきりやっちゃうからね!!」
 彼女は、バシッ!!っと小気味良い音を立ててボクシンググローブを打ち合わせ、僕を見据えてファイティングポーズをとった。
 僕は彼女の姿態の美しさと、筋肉の力強さに圧倒され、殴り殺される恐怖と、彼女とセックスしたい欲望の狭間で気が狂いそうだ。
 両手にタオルを巻き、その上にビニール袋を被せて手首の所でテープで巻いた「ボクシンググローブ」をはめた両手を振り上げ、雄たけびを上げながら彼女に飛び掛って行く・・・

 彼女のセリフから、プレイの内容まで、全て僕が練りに練って考え、事前に彼女にメールで送っておいた。
 さらに素晴らしいのは、このプレイの一部始終をハイビジョンビデオカメラで撮影していた事だ。
 この最高画質、最小、最軽量のビデオカメラを買ったり、彼女にプレイ料金と「モデル代」を払ったりする金を捻出するのにどれだけ苦労したか・・・
 でも、このビデオは、僕の一生の宝物になるだろう。
 僕は、宝物が入った、ボロボロのナップザックをギュッと抱き締めた。
十五年位前に書いた格闘M小説②
 知佳はそのすぐ近くの「キックボクシング 清水道場」と書いた建物に連れ込まれた。
 獣たちは知佳の服をやぶり、順番に彼女を犯した。
 一人の男が中年男の方をチャックをずり上げながら振り返って言った。「会長、どうします?」
 「外へ捨てとけ!」中年男はけだるい表情で言った。
 知佳は涙が止まらなった。
 全裸で道に倒れているのに、動く気にはなれなかった。
 すると、誰かの足音が聞こえた。知佳が顔を上げると白髪の初老の男が立っていた。
 「またあいつらだな・・・」
 初老の男は知佳をゆっくりと抱き起こし、コートを彼女の肩にかけた。
 初老の男は彼女を近くの自分の家へ連れて行った。

 「あなたは誰?」
 知佳がうつろな目で尋ねると、初老の男は少し黙ってから顔をあげて知佳の顔を見た。
 「実は娘もあの清水という男にレイプされてね・・・・・・自殺したよ」
 「警察に訴えなかったんですか?」
 「裁判になれば、被害者はレイプの状況を細かく話さなけりゃならない。ヨメ入り前の娘にそんなことができるかね?あんただってできんだろう」
 「・・・・・・」
 「殺してやりたいが無力な私じゃどうにもならん。それに殺人罪に問われることになれば、入院中の妻の面倒を誰がみるというんだ・・・」
 「でも・・・このままじゃあたし悔しくて・・・」
 初老の男はしばらく黙って考えていたがまたしゃべり始めた。
 「やつはタイ帰りの元キックボクサーだ。試合中に殴り殺せば罪に問われないだろうが・・・私にはできんしな・・・」
 しかし知佳の目は決心の強い光を放っていた。

 次の日から知佳の猛特訓が始まった。
 毎日サンドバックを殴り、蹴り続けた。
 その時、上司の村上のことを思い出すと、一段と力が沸き、サンドバックにはクッキリと拳の跡がつくのだった。
 そして人間の急所を解説した本を買って、正確に打撃を当てる練習をした。
 
十五年位前に書いたM格闘小説①
 十五年位前に書いて、『ミス○レス』誌に投稿し、落選した小説です。
 稚拙ですが、あえてそのまま転記します。



 知佳は悔しくてたまらなかった。また上司の村上に皆の前で叱り飛ばされたのだった。村上は半年前の社員旅行で知佳に迫ったが、知佳は激しく拒んだ。それ以来村上は知佳の小さなミスにも言い掛かりをつけるようになった。知佳の若さと美貌に嫉妬した先輩OL達も一緒になって彼女をイビッた。
 「えいっ!!」
 知佳が道端の小石を蹴り飛ばすと運悪く前を歩いていたジャージを着た集団の方へ飛んでいった。
 「いてっ!!」と叫ぶと同時に、真ん中を歩いていた小太りの中年男がふりかえった。
 「テメエ会長になにすんだ!コノヤロウ!!」
 知佳はあっというまに筋骨隆々の男達にとりかこまれた。
 「オッ!このコは内田有紀にソックリだぜ」
 「ここらへんは物騒だから、こんな夜道を一人歩きさせるわけにゃいかねえな・・・ネェ会長?」
 「そうだな、オレ達が送りとどけて差し上げよう」
 「や・・・やめて下さい!」
 「まあまあ、いいじゃないのカワイ子ちゃん!」
 男の一人が知佳をヒョイとかつぎ上げた。
 身長が170センチあるとはいえ、華奢な知佳がいくらもがいてもムダだった。知佳は腹に一撃加えられて気を失った。
最強美女キックボクサーの、パンティ泥棒退治

 「ゆ・・・許してくださいッ!!」
森田はもがきながら大声で叫んだが、全裸の体を針金でサンドバッグに縛り付けられているため身動きがとれず、また、叫び声もコルクを貼った地下室の壁に吸収されて、室外に届くことはあり得なかった。
「だめ!許さない・・・・・・」
薄暗い地下室に、森田が今までに見た中で最も美しい女が、下着姿で立っている。
年齢は二十台前半、白い肌、美しいセミロングの髪、大きくて澄んだ目、真っ白い歯をのぞかせて意地悪く微笑んでいる形のいい唇、小さい顔。胸はブラジャーをはじきとばしそうなくらい張りつめている。
 しかし腕や脚の筋肉は驚く程発達している。
 六つに割れた腹筋は縦長の美しい臍穴を通って真平らな下腹部へと続いている。
「あなた、図々しいパンティー泥棒ね。普通、洗濯した後に干してあるのをコッソリ盗るものだけど、家に忍び込んで使用済みのを盗むんだから・・・・・・さては、ずっと前からアタシをつけまわして、
女が一軒家に住んでるのを確認して家に押し入ったというわけね」
「ち・・・違います!!ほんの出来心です!!」
「ウソツキ!!これは何!?」
シュッ!!サクッ!!
「ギャ~~~~~~ッ!!」
 彼女が投げたナイフが森田の右肩の付け根に深く突き刺さり神経が断たれたらしく、右腕に一切力が入らなくなった。彼は叫びながらそのナイフの柄を見て自分の物だと認識し、さっきの記憶が蘇った。
 下着を物色しているところを彼女に見つかり、かねてからの計画通りに相手を脅そうとナイフをふりかざし・・・・・・でも、その後が思い出せない。
彼がもがいた時に、光の加減で顔がライトアップされる。目の周り黒々と醜い痣が浮かんでいる。
「あ・・・死ぬぅ~~~~~!!」
「パンティ泥棒、じゃなくてパンティ強盗さんに問題です。私の職業は何でしょう?十秒以内に答えて正解なら、取りあえず命は助けます。間違えたら苦しみぬいて死んでもらいます。私はあなたと違ってウソは絶対つきませんからよく考えて下さい。十、九、八、・・・」
「いだい~~~~~!!」
「七、六、五、四、三、二、」
「フ、ファッションモデル!!」
「ファイナルアンサー?」
 極度に動揺している森田は、目の前にあるリングに気付かない。
「は・・・はい・・・」
 彼女は美しい顔に冷たい表情を浮かべて、ジッと森田を見つめている。
 彼は、緊張のために、肩の痛みさえ忘れてしまう。
「残念ッ!!!キックボクサーでした。または空手家、テコンドーの選手、拳法家、ボクサー、殺し屋でも正解でした」
「ぼ、僕は・・・どうなるんですか・・・?」
「さっき言ったとおりよ。私は一度言ったことは絶対に実行する女よ」
「そんなぁ~~~~」
「あなたも運が悪い男ね・・・よりによってこのミキ様の家に盗みに入るなんて・・・」
「助けて~~~~~~~~~~~」
 禿げていて髭の濃い不細工な顔を涙と鼻水でぐしょ濡れにして泣き叫ぶ男を無視して、彼女はブラジャーとパンティを脱いだ。そして、「これが好きなんでしょ」と言って、パンティを彼の顔に被せた。ちょうど彼女の秘所が当たっていた部分が鼻を覆い、少し尿のにおいが混じった甘い香りに包まれた。
「あたし・・・一度でいいから、男を素手で殺してみたかったの・・・
いつもナイフばっかりだったから・・・・・・でも、すぐ死んじゃったらつまらないから・・・・・・」
 ミキは、十オンスの黒いボクシンググローブを両手に付けた。
  バ・バンッ!!!
 彼女はボクシンググローブを勢いよく打ち合わせて、残酷な音を鳴り響かせた。
「変態パンティ泥棒!!!アタシがぶっ飛ばしてやるから覚悟しろッ!!!」
「た・・・助け」
  ズンッ!!!
「ウグッ!!!」
ちび男のブヨブヨにたるんだ腹に、ボクシンググローブが半分位めり込む。
 吐しゃ物がひしゃげた胃から飛び出し、男の頬を膨らませる。
「汚いから吐くな!!!」
  シュッ!!バシッ!!
  ゴクッ!!!
口元に強烈なハイキックを受け、吐しゃ物は再び胃に駆け戻った。
「ハアハア、カンベ・・・・・・・ンッ!!!!!??????」
ミキの膝が、男の鳩尾に突き刺さっている。
「ゲッッッッッ!!!!!!!」
彼は息ができない。両目が飛び出しそうになる。
ヒュウッ!!!パキャッ!!!
上段内回し蹴りが顎をとらえ、顎関節がねじりとられて下顎がぶら下がる。
「ハ・・・・ハアハア・・・・・」
 全身を突き抜ける苦痛が、呼吸を再開させた。
  ボズ!ボズ!ボズ!ボズ!ボズ!ボズ・・・・・・!!!!
 パンチが見えなくなるほど高速の連打が、森田の醜く垂れた両胸に打ち込まれる。
 ミキの軽快なステップに合わせて、彼女の美しいバストが揺れる。
 彼は既に意識が無い。
 プチッ
 あまりに激しい打撃に耐えられず、男の体をサンドバッグに縛り付けていた針金が切れる。
  ゴキィッ!!!!!
 側頭部に上段後回し蹴りを受けた森田の体は、血と泡を撒き散らしながら宙を舞い、部屋の隅に置いてあるテレビに激突した。
「あーあ、すっ飛んじゃった・・・」ミキは呆れたようにつぶやく。
 衝撃を受けたせいか、テレビに電源が入った。
「九時のニュースです。神奈川県で発生したOL暴行殺人事件で、神奈川県警は、現場に残された体液から、県内に住む無職森田茂容疑者三十七歳の犯行と断定、森田容疑者を全国に指名手配しました。森田容疑者は下着泥棒や強制わいせつなどの前科が四十件あり、一ヶ月前に出所したばかりでした」
 テレビには森田の写真がアップで映り、その隣には実物の顔が並んでいる。
 ミキは、大きく四角く発達した美しい、足の親指と人差し指で、男の顔を覆っている血塗れのパンティーを引き剥がした。
 大分形は変わっているが、同一人物であることは間違いなかった。
 ミキは美しい顔に怒りの表情を浮かべた。
「馬鹿は死ななきゃ治らないようね・・・・・・」
 彼女は足で男を蹴り転がし、サッカーボールを蹴るようにその腹を蹴り上げた。
 森田は、リング上を飛んで行き、反対側のロープに引っかかった。
 ミキは床からリング上にジャンプする。
「これは、あんたにレイプされて殺されたOLの分よ」
  グシャアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 ミキの渾身のパンチが森田のペニスを粉々に砕く。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 既に死んでいた森田は地獄から引きずり戻され、目を見開いて叫ぼうとしたが、ミキのパンチに上下左右正面から顔面を襲われ、一声も出せなかった。
「きったない顔!!ペッ!!ペッ!!カアーッ!!コォーッ!!ペッ!!!!」
 ミキは赤黒い肉塊と化した森田の顔に、唾と痰を吐きかけまくる。
 腫上がった肉に圧迫された両目は白目を剥いている。
「ほら、死ぬのはまだ早いわよ!!」
 ミキは、森田の元ペニスがあった傷口に足の親指を突っ込み、こねくり回した。
  グチャ、グチョ・・・・・・
「ビビビビビビョ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!」
  シュンッ!!ゴシッ!!!
ミキの上段後蹴りが、彼ののど仏を砕く。
「あ、今、アタシのおマンコ見ただろっ!!!」
「び、びでばぜ・・・・」
  ブチュッ!!ブチュッ!!
 彼女の美しい足の親指が森田の両目を抉り取る。
 ア”~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!!
 彼は自分の体にされたことに対する極限の恐怖から、発狂する。
 肩に刺さっていたナイフを引き抜き、まさにメクラ滅法に振り回す。
「アハハハハッ!!。面白ーい!!」
 ミキは、必死に暴れまわる男をみて、輝くような笑顔で大笑いする。
 一メートル程ジャンプして、飛び後ろ回し蹴りを叩き込むと、森田の首は鈍い音を立てて百八十度ねじれ、その余力で全身が回転をはじめ、
ロープまで飛んで行って引っかかった。ナイフはいつの間にか男の頭頂部に突き刺さっている。
 ミキは素早く追いかけて、彼の腹にパンチを突き刺す。
 ボクシンググローブの大部分が腹の中にめり込み、全ての腸が潰される。
  ブフォ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!
 男の腹部に溜まっていた全ての便が肛門を裂きながら体外に噴射される。
  ベシャ・・・・・
 森田は、自分の大便の海の中に、ゆっくりと仰向きに沈み込む。
「くっさーい!!!いい年してウンコのおもらし?お仕置きよ・・・・・・」
 ミキは森田の顔の上に跨った。 
 ブリッ!!ブリッ!!ブリッ!!
「イヤッ・・・恥ずかしい・・・こんなに出ちゃった・・・ゥ」
 ミキは強烈なニオイのする大便を大量に森田の顔面に垂らし、ボクシンググローブでその口と鼻に塗りこんだ。
既に虫の息の森田の体が、窒息状態のために、小刻みに痙攣を始めた。
「この世で最後に嗅ぐニオイが、女の子のウンコのニオイだなんてね・・・クスクス・・・変態パンティードロボーにはお似合いの死に方ね」
 痙攣が止まった。
「ちゃんと死んでるかしら?」
  ズゴン!!!!!!
 ミキは、岩をも砕く彼女自慢の肘を、森田の心臓に振り下ろした。
 男の体は大きく跳ね上がって、完全に動かなくなった。
 美しさと強さを兼ね備えた、妖精の様な神々しい美女が遥か上から、
ミンチ肉になるまで破壊しつくされて大便にまみれた卑劣男の残骸を、満足げに見下ろしている。
 ミキは、あれだけの格闘にも関わらず、息は全く乱れていない。
 白く清潔な肌がほんのり桜色に染まり、玉のような汗が浮かんでいる。
「ふう。いい汗かいたわゥ・・・・・・でも、後片付けが・・・・・・・・・」
 少し憂鬱なミキであった。


            完



 『殺戮の女豹達』様に投稿
監禁!!キックボクシング拷問!!~S美女暗殺者の残虐仕置き~

 ・・・・四人の幼女に非業の死を遂げさせた被告人は四度死刑に処さなくては気が済まない、という、遺族の感情は深く理解できるものの、被告は犯行当時心神耗弱状態であったという事実は無視することはできない、よって・・・・・(最高裁判決より)

現代人はアメンボのように、ただ日々の生活の表面をツルツル滑っているだけだ。
何でもかんでもすぐに忘れてしまう。
二ヶ月前に発生した最高裁判事惨殺事件でさえ、発生直後は毎日、新聞やテレビニュースで大きく取り上げられていたが、今や事件のことを口にする者は殆どいない。
もちろん、遺族は悲しみの淵に沈んだままだし、警察による捜査は二百人体制で続けられていた。判事は空手の有段者で、身長185センチ体重100キロの巨漢だ。そんな男を、なんら凶器を使わず素手で殴り殺した犯人!警察は、判事以上の巨体を持った、格闘技の心得がある男たちを片端から取り調べていた。
判事は他人に恨まれるような人間ではなかった。しかし、彼の下した判決に不満を抱く者は少なくない。例えば、殺される一ヶ月前に、連続幼女誘拐殺人事件の犯人・日向勉(三十三歳)に無罪判決を下したことに対する世論の反発は凄まじいものだった。ところがマスコミという名の銀バエが次のニュースの方へと飛び去ると、もう、世間の人々は日向のことなど忘れてしまった。

日向は、東京都下の人里離れた山林の中に建つ、両親所有の古ぼけた屋敷に暮らしている。
両親は日向が捕まった後すぐに身を隠し、現在も日本中を転々としながら、息子に食料を送り続けていた。
彼は、好物のレトルトカレーライスをレンジで温め、貪り食い、トレーを放り投げ、身を横たえた。部屋は、ゴミであふれかえっている。
夜になって目を覚まし、ビデオでアニメを見始めた。半開きの口の端からは涎を垂らし、わけの分からないことをつぶやきながら。
突然、彼の背後のドアが開き、電気が付いた。
「うわー!!きったない部屋!!まさにゴミ屋敷ね!!・・・臭くて息できない!!」
戸口には一人の若い女が立っている。
年齢18歳くらい。美しい黒髪のショートヘアー、引き締まった小さい顔、黒目がちの澄み切った大きな目はハッキリとした二重瞼。鼻は高く口元には品があった。黒いタートルネックのセーターを素肌に直に着、黒いジャケットを襟を立てて羽織っている。胸が大きく突き出ていて、ジャケットのボタンは留めていない。黒いミニスカートからは、艶々した肌に包まれた筋肉質な脚が真っ直ぐ伸びている。素足に履いたエナメルの黒いブーツが鈍く光っている。身長はブーツを履いているため180センチを超えているように見える。身に着けているものの黒さが、彼女の肌の白さを引き立たせている。一見細身で華奢な印象だ。
「あんたが、日向勉さん?」
 男はビデオに夢中になっていて、背を向けたままだ。
「あたし、有紀っていって、ある人に頼まれてあんたを殺しにきたんだ」
 日向は相変わらず無反応。
「あんたを無罪にした判事さんを殺ったのもあたしなの」
「・・・・・・・・・・」
「で、なるべく苦しめて殺すように頼まれてるんだけど、ナイフで切り刻まれるのと、ロープで絞め殺されるのと、格闘技で殴り殺されるのと、どれがいい?」
ブツブツブツ・・・・・
有紀は、彼の正面に回りこんでその表情を見てため息をついた。
「完全に狂ってるわ・・・・・・」
目の前でナイフをちらつかせても無反応だ。
これでは、「なるべく苦しめて殺して欲しい」という依頼を実行できない。
なんとしても彼に、死にたくないと心から願わせた上でその命を取らなくてはならなかった。
彼女はある事を思いついた。
彼の肩に両手を置いて、背後から耳元に口を近づけて甘くささやいた。
「ねえ、日向さん、一緒にお風呂入ろうか?」
男は無表情のままだが、かすかに頬が赤らんだ。これは驚くべきことである。彼が幼女以外の人間に対して反応を示すことは、まず今までなかったことだ。
有紀は優しく彼の手を取って、立ち上がらせた。二人でよろけながらゴミの山の上を歩く。ネズミが飛び出して走り去る。
「あはははは!ビックリした!!」
有紀が真珠のような歯を見せて、あまりにおかしそうに笑うので、思わず日向も口元をほころばす。
すかさずその口元に、有紀は自分の唇を重ねた。
ひげだらけで、一年近く歯も磨かない不潔な口と、清潔感のある美しい口が一つにつながる。
男の心に、突然温かい血が通い始めた。
風呂場は使われた形跡が無く、埃が積もり、くもの巣が垂れ下がっている。
有紀は浴槽をざっと流してからゴム栓をして、お湯を溜め始めた。最初赤錆が出たが、すぐにきれいな湯が出てきた。
彼女は服を脱いで裸になった。肩や腕の筋肉・腹筋が見事に発達している。ピンク色の小さい乳首をいただいたバストが大きく膨らんでいる。
「!!」
彼のペニスが、今までになかった程硬直する。
有紀は、日向の着ている物を丁寧に脱がせて全裸にした。
全く日光に当たらないため肌は青っぽく、また、風呂に入らないので垢にまみれ異臭を放っている。体には一切筋肉というものが無く、ただ脂肪でブヨブヨと肥満している。あぶらじみた長髪が垂れかかった眼鏡の分厚いレンズは真っ白に汚れている。
有紀は、だらしなくふくらんだソケイ部の下でいきり立っているペニスに目をとめた。
「あーっ!!おっきくなってるー!!」
彼女は彼のペニスを握り、力を込めて包皮をずらそうとしたができなかった。
「・・・・・剥けないのー?こんなチンコだから小さい女の子からしか相手にしてもらえないのね!」
かすかに男の表情がこわばる。
有紀は慌ててその大きなバストを男の胸に押し付ける。
男のペニスは再び膨張した。

有紀は、埃をかぶったボディシャンプーのポンプを押して中身を出し、手のひらで泡立て、彼の体に塗った。そして、自分のバストで相手の体を愛撫した。張りのある滑らかな肌がはち切れそうな重いバストが押し付けられ、彼は、快感と同時に息苦しさも感じるのだった。
「気持ちいい?」
「き・・・気持ちいい・・・」
有紀はさらに体を密着させ、男を抱きしめた。
日向は、彼女の首筋の辺りから漂ってくる甘い体臭に包まれ、夢見心地だった。
有紀は男の口に唇を重ね、ねっとりと舌を絡ませた。
彼は全身がとろけそうだった。
石鹸を洗い流し、湯船に一緒に入って温まってから、寝室に移った。
押入れに入っている布団一式は全く使った形跡が無い。
銀の十字のネックレス以外何も身につけていない有紀が、布団を畳に敷いている。
突然後ろから、日向が抱き着いて来た。
勿論、こんな男を組み敷くことくらい簡単なのだが、彼女は相手のなすがままにさせた。
「やさしく・・・して・・・・」
思わずそんな言葉を漏らした自分に、少し驚いた。
彼女は、男性とセックスするのは初めてだったのだ。
「う・・・うん・・・・」
日向にとっても、幼女以外の女性とのセックスは初めての経験だ。
うぶな二人は、不器用だが、激しく愛し合った。
数時間後、快い疲れの中眠りに付いた日向の精神は、正気に戻りつつあった。
しかし、有紀が何者なのか、何をしに来たのかについて考えることも無く、この幸福が延々続くと信じて眠りについた。
彼は、明日から四日に渡って、四度、有紀に殺される事になろうとは、夢にも思わなかった。

日向が甘い夢から目覚めると、そこは、地下室だった。この部屋に幼女を監禁し、虐め殺し、死体を切り刻んだのだ。自分のした事を覚えてはいるが、今にして思うと、とても現実のこととは信じられない。
「目が覚めた?」
目を上げると、そこに有紀が立っている。
綺麗な顔には、昨日の甘い表情とは打って変わって、厳しく冷たい表情が浮かんでいる。
驚くのは彼女の格好だ。
薄手の黒いタイツを履いている。それは彼女の下半身にフィットしていて、その長い脚の筋肉を浮かび上がらせている。側面には「KICK BOXING」と赤い字で刺繍してある。
上半身は裸だ。すべすべして、みずみずしく、張りのある、白い肌。その肌は昨夜、セックスの最中、ほんのり桜色に染まっていた。たわわに育ったバスト。皺ひとつない長い首筋にかかった銀の十字のネックレス。昨夜は、彼女の美しい鎖骨を舐め回す時にこのネックレスも一緒に唾液で汚したものだった。
そして、両手には、黒いボクシンググローブを着けている。
「日向さん、それを、身に着けてください・・・・・・」
枕元には、コンタクトレンズのケース、ボクシンググローブとマウスピースが置いてある。
「ど・・・どういうこと・・・?」
「あたしはあなたを殺さなくっちゃいけないの・・・・・・」
突然、有紀の澄んだ、大きな瞳から涙が流れた。
日向は息を呑む。
「でも・・・・・・もし、あなたがあたしを倒せば・・・・・・あたし・・・変われるかもしれない・・・・・・」
そう言いながら、そんなことは不可能であると分かっている。キックボクシング・空手・テコンドー・ボクシング・ムエタイ・少林寺拳法といったあらゆる打撃系格闘技を極めた自分を、アニメオタクでロリコンの、運動神経ゼロの男が倒せるはずがない・・・さらに涙があふれてくる。
二人は見つめあった。お互いの魂にひそむ、殺人を教唆する悪魔同士が火花を散らした。
「きみも・・・・・・マウスピースを着けてくれ・・・・・・」
「わかったわ。カバンの上に置いてあるのを、噛ませてください」
「うん・・・・・・」
日向は、マウスピースを手に取った。有紀が口を開ける。虫歯一つ無い、美しい歯がきれいに並んだ、ピンク色の清潔な口腔に、マウスピースを入れる。
薄暗い地下室で、あらためて間近に見る彼女の顔。顔は小さいのに目が大きくて、なんて可愛いのだと感動した。艶やかなショートの黒髪からは、若い女の子特有の甘酸っぱい香りが漂ってくる。
次に彼は、コンタクトレンズのケースを開けて、レンズを取り出した。「ここに、きみの唾を垂らしてくれ」
有紀は、二つのレンズに、糸を引きながら唾液を落とす。
日向はメガネを外して、そのレンズを目に入れる。
彼は、マウスピースを噛み、ボクシンググローブを着けた。
二人が向き合っている。
一方は、ビーナス像のように美しく力強い裸体。もう一方は、現代社会の病理を具現化したような弛緩しきった脂肪の塊。同じ人間とは思えない。
「さあ、打ってきて!あたしを倒しなさい!!」
「う・う・う・うおーっ!!」
男は、力の限りを尽くして彼女の全身を殴った。しかし、全ての打撃を、鍛え抜かれた筋肉にはね返された。そして、一発の反撃も受けていないのに、息が上がって、呼吸するのがやっとであるほど疲労した。
ポス!ポス!
有紀は、千分の一くらいの力で、日向の腹と胸にパンチを入れた。
それでも、ボクシンググローブの半分位が体の中にめり込み、日向は気を失って膝を付く。
ガゴン!!
有紀は思わず、その顎にアッパーカットを喰らわせる。
血塗れのマウスピースが高々と飛び上がり、闇の中に消える。
男は床に伸びて痙攣を始める。
「日向さん!!」
有紀は、失神する彼を抱き起こし、揺すった。
日向は、すこし汗ばんだ胸の谷間に顔を埋め、反射的に勃起する。
「試合・・・続けなきゃ・・・」
彼女は、また涙を流しながら、彼の口を開けさせた。そして、舌で自分のマウスピースを外し、相手の口の中に落とし、自分の口を使って装着させた。
日向は、口の中に大量に入ってきた彼女の唾液を、自分の血と共に夢中で飲み込む。

「有紀!何やってるの!!」
開け放たれた扉の前に、日の光で背後からライトアップされた涼子が立っている。
伊藤涼子二十三才。二年前、有紀が仕置きを行う場に偶然居合わせたことで、自分も処刑に加担し、その後も彼女と付き合っている。お互いに、お互いのことを全て承知している唯一の人間だ。
有紀は、唾液の糸で日向とつながったまま、潤んだ目で涼子を見上げる。
一瞬にして、涼子は全てを理解した。
男性経験豊富な自分と違い、十代で仕置き人となった有紀にとって、この男は初めての相手だったのだ。有紀ほどの美貌があれば、正常な、素晴らしい男性との楽しい恋愛もできた筈だと思うと、哀れでならなかった。
しかし、男からの肉体的精神的暴力に泣かされてきた涼子には、あれだけのことをした日向に対し、有紀がましてや恋心を抱くなどということを許すわけにいかなかった。
「目を覚まさせてあげるわ!来なさい!」
涼子は、有紀を引きずり起こす。
失神した男を床に転がしたまま、隣の部屋に引っ張って行った。
有紀は全裸のまま荒縄で縛られ、冷たい床に正座させられる。いつも相手を痛めつけることを生業にしている有紀にとって、初めての経験だ。
また、マゾの性癖を持つ涼子にとって、仕事以外で相手をいたぶるのは初めてのことである。しかし、いつも憬れの眼差しで仰ぎ見ていた、体力的に全く敵わない有紀を、これから陵辱するのだと思うと、怪しい興奮で胸がはち切れそうになる。
有紀の前に仁王立ちし、はるか上から見下ろす。
涼子はボーイッシュな有紀とは対照的に、美しい黒髪を腰まで伸ばしている。身長は178センチ。有紀に比べると、少し華奢な体をしている。本職はファッションモデルであり、格闘スナイパーとしてはアマチュアなのだから当然である。
涼子は黒いパンティの上に黒いパンストをはき、その他のものは何も身に付けていない。
「私、一昨日グラビアの撮影があって、それからここへ直行してきたから、シャワーも浴びていないし、歯も磨いていないの。口の中が気持ち悪いのよねぇ。あなたの舌で清めて欲しいの・・・」
涼子はしゃがみこんで、有紀の顔の直前で大きく口を開けた。形のいい口の中に並んだ真っ白い歯に、うっすらと歯垢が付いている。
有紀が舌を出すのを一瞬ためらった。
涼子はすかさず、日向が幼女を拷問するのに使った鞭で、有紀の背中を打った。
「うっ!!」
「あの男に殺された子達はもっと痛かったのよ!!」
さらに鞭をうならせる。
「さあ、言うとおりになさい!」
有紀は、舌先で、一本一本涼子の歯を舐め、歯垢を啜り取った。そして、舌同士をこすり合わせて、涼子の舌苔を取り除いた。
「よーくできたわね。じゃあ、パンストを、あなたの口で脱がせて」
有紀は泣きながら口でパンストの端をくわえようとして、涼子の腿に歯を立ててしまった。
「痛いじゃない!!」
鞭で滅多打ちにする。
「ごめんなさい!!・・・」
今度は丁寧にパンストを脱がし、パンティも脱がす。
「じゃあ、まず、足の指を掃除してもらうわ。五本いっぺんにくわえなさい」
有紀は必死で、大きく口を開けて全ての指をくわえる。
「ほら!ほら!ほら!」
涼子は乱暴に足を口の中に押し込む。
「う・・・うぐっ!!」
「苦しい?じゃあ、次は、大事なところを綺麗にしてもらうから、仰向きに寝なさい」
その通りにした有紀の口の上に、ヴァギナを押し付ける。
陰毛の下に、苦痛に歪んだ有紀の顔が見える。
「苦しそうね。でも、あの男に絞め殺された女の子たちはもっと苦しくて、窒息死したのよ」
「・・・っく!・・・ぐぐぐぅ!!」
有紀が激しく足をばたつかせる。
涼子は、彼女が失神する直前を見計らって、腰を上げる。そして体の向きを変えた。
「今度は、アナルを舐めてもらうわ。お尻の毛のところにウンチかすがたくさん付いてるから、きれいに舐めとるのよ」
「うっ!!」
有紀は、時間の経った大便かすのニオイに思わずうめき声を上げた。
「日向はね、女の子たちに自分のウンコを食べさせたのよ!!おいしいお母さんのご飯で育ってきた、何の罪も無い子供たちに!!あなたはそんな男を愛そうとしているのよ!!」
ぺろぺろぺろ・・・・・・有紀が舌を動かす。
「あっ・・・」
思わず、涼子は感じてしまう。
「さ・・・さあ、次は、また、もっと痛い思いしてもらうわよ・・・・・・」
涼子は、足の親指と人差し指で有紀の可憐な乳首を挟んでつねった。
「い・・・痛い!」
「あの男に殺された少女たちの体は、つねられた時にできた痣だらけだったそうよ!」
「痛い・・・ちぎれちゃうよ・・・!」
「うるさい子ね!舌を出しなさい!!早く!」
涼子は、有紀の舌を思いっきり噛むと鈍い音がして、歯が上下でぶつかり、血なまぐさい味がした。
うめき声を上げる有紀を蹴倒し、その可愛い顔を素足で踏みにじった。
有紀は、親友の足の下で、ただ涙を流してグッタリしている。
涼子は、その何一つ欠点の無い完璧な顔立ちに優しい表情を浮かべ、荒縄を解いた。
もし自分が男だったら、と心から思う。あんな変態ロリコンなんかに有紀の心を渡しはしないのに・・・・・・
有紀の顔を上げさせて、口の端ににじむ血を啜った。「ごめんね・・・」
有紀は首を振った。
涼子は透明な涙を流しながら、舌で有紀の全身を自分の唾液で一杯にした。
そして、有紀のきれいな女性器を見つめた。こんなに清浄な所をあの変態が犯したのだと思うと気が狂いそうだった。
「有紀、これは私のペニスよ」
普通の人より長い舌に力を入れて硬くして、彼女の秘所に挿入する。
「うっ!・・・あっ!!」有紀が吐息を漏らす。
涼子は心を込めて、舌を出し入れする。
「あっ・・・・・・っあ!!もっと強く・・・!」
口の周りが自分の唾液と有紀の愛液でべとべとになる。
「ハアハアハア・・・・・・・!!」
有紀の呼吸が荒くなる。
涼子は激しい攻撃を続ける。
「・・・・・・・っあああ!!!」
有紀は叫びながら、強く、太ももで涼子の頭を挟んだ。
涼子は口一杯に有紀の体液を満ち溢れさせ、余韻を楽しむように舐め続けた・・・
「涼子・・・気持ち良かった・・・・」
「私は、有紀の太もも締めでKO寸前だったわ!」
二人は大笑いして、再び舌と舌を絡めあった。
涼子の愛が、有紀を、日向の呪縛から救い出したのだった。
急に涼子が厳しい顔つきになった。
「有紀、大事なことを教えてあげる。日向の精神病は詐病だったの。担当弁護士を締め上げたら吐いたわ。息子の犯行に気付いた両親の相談を受けた弁護士が、半年がかりのプランを組んだそうよ。キチガイになり切る訓練をしたの。最後は本当に狂っちゃったみたいだけど・・・」
「じゃあ、女の子たちを嬲り殺した時は正常だったっていうこと?」
「まあ、正常じゃないだろうけど、病気ではなかったということよ」
「それなら無罪判決は?」
「明らかに誤審ね・・・裁判所がまんまと騙されたってわけ」
有紀の心は、怒りに打ち震えた。
「アタシ・・・あの男、許さない・・・・・・」
涼子は、有紀を心配してここまで来て良かったと、心底思った。
「そう。あの少女たちの恨みを晴らせるのは、あなたしかいないの。日向に、死ぬことより苦しい思いをさせなくてはならないわ」
有紀はうなづく。

日向が目を覚ますと、地下室に有紀の姿は無かった。頭がズキズキする。壁に備え付けてある非常灯を取って自分の体を照らした。胸と腹に大きな痣が出来ている。
彼は自分の置かれている状況を思い出した。
非常灯で床を照らすと、有紀のナイフがキラリと光った。
人が階段を下りてくる音が聞こえたので、とっさにナイフを拾い、非常灯を消し、息を殺して扉の横に潜んだ。
扉が開くと同時に、叫びながら相手に向かってナイフを振り回した。
「ウオーーーーーーーー!!」
髪の長い女が、外の光に照らされて闇の中に浮かび上がった。彼がメクラ滅法に突き出すナイフを軽くよけてしまう。初めて見る女だ。なんてデカイ女なんだ・・・そんなことを考えているうちにその手を女に蹴り上げられ、ナイフは天に向かって飛び上がる。シュッ!!シュッ!!という空気を切るような音と共に黒いペディキュアを塗った爪の並んだ足の甲が目の前を二往復すると顔の両側の骨がきしみ、メキャ!!という破壊音と同時に視界が足の裏で閉ざされる。頭部全体と首に衝撃が走り、全身の力が抜けて床に倒れこんだ。
仰向けに横たわる男の睾丸に、上から落ちてきたナイフが突き刺さった。
「ギェ~~~~~~~~~~ッ」
彼は失神してから一秒も経たないうちに覚醒した。
全裸の涼子が素早く、日向の顔の上に跨る。口も鼻も彼女の股間で塞がれている。
「ブブブ・・・苦し・・・」
涼子は睾丸から、ナイフを引き抜く。トロリと血があふれ出す。
「ブブブブーーーーッ!!」必死で身を捩じらせる。
「自業自得よ!!静かにしなさい!!」
ズブッ!!
涼子の拳が、日向の柔らかいソケイ部に完全にめり込む。
「ブンッ!・・・・・」
彼は、一言呻いて、意識が朦朧とする。
涼子が腰を動かすと、顔に女性器を擦り付けられた日向は反射的に勃起する。
彼女は、片手で男のペニスを、もう一方の手でナイフを握った。そして、亀頭の膨らんだ部分に刃を当て、果物の皮を剥くように薄く肉を抉った。
「ム・ム・ム・ム・ム・・・・!!!!!!」
彼は目玉を見開き、狂ったように足をバタつかせる。
「あと、三回いくよ!四人の女の子の恨みよ!!苦しみなさい!!」
彼女がペニスを傷つけている間中、彼はあまりの痛みと息苦しさからもがきまくったが、頭は股間に、両腕は逞しい両膝にしっかり押さえつけられていて動かせず、惨めったらしく足をジタバタすることしかできなかった。
彼女のナイフが四回転して彼が窒息と外傷性ショックで気を失った時には、ペニスに亀頭の「引っかかり」が無くなり、ただの細長い棒になっていた。
「凄い血ね。洗ってあげるわ」涼子は、血塗れのペニスの上に勢い良く放尿した。
それから有紀に命じてペニスの根元を針金で巻いて止血させ、用意してきた抗生物質の注射を打たせた。後二日は生きてもらわねばならないからだ。

ボギャ!!ボキボキボキッ!!!
「ピギャ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
昏睡状態だった日向は、背後から片腕を捻り上げられ一気に肩を脱臼させられて、意識を回復した。
「さあ、お寝んねしてる場合じゃないわよ。拷問の時間よ!!」
昨日の、髪が長く背の高い女が背後から正面に回りこんできて、美しい顔に冷やかな微笑を浮かべて言った。
「あたしの名前は涼子。今日から二日間は、あたしはあの子のサポートをするからよろしくね!」
涼子は、もはやただ彼の肩からぶら下がっているだけの腕の先に付いた手に、ボクシンググローブをはめた。
それから、自分も大きな赤いボクシンググローブを着け始めた。トップレスで、タイ文字の刺繍が施された美しいナイロンのパンツを履き、そこから伸びやかな、細いのに筋肉質な脚が真っ直ぐに伸びている姿が、地下室の薄暗い照明を浴びて浮かび上がっている。
日向は、半開きになった地下室の扉から射し込む白い日光に、小ずるい視線を走らせた。
素早く立ち上がり、希望の光に向かって、片腕をぶらぶらさせながら全力で駆け出した。
ドン!!
弾力のあるものにぶつかって尻餅をつく。見上げると、そこには有紀が立っていた。
背後から日光の後光を浴びて暗闇に浮かび上がる彼女の姿は、天使そのものだった。
しかし、あどけなさの残る顔に、怒りと憎しみが、この世のものとは思えない程の力強い美しさを与えている。その裸体には、性的に成熟し充実している女らしさと敏捷な筋肉が同居している。両手に黒いボクシンググローブを着け、赤い字で「KICKBOXING」と刺繍された、体にフィットした黒いサテンのタイツをはいている。
この天使はただの天使ではなかった。格闘の天使、閻魔大王に遣わされてきた天使なのだ。
しかし彼女の心が変化したことを知らない日向は、有紀の顔を見てホッとした。
「た、助けてくれ!!あの女に殺され・・・・ブッ!!」
有紀の素足の足裏が、彼の顔面にめり込む。
ゆっくり足を引くと、鼻の穴から血が噴出す。
「ブーッ!・・・な・・・なんで・・・!?」
「あれだけの事をしておいて、詐病を使って刑を逃れるような男を許すわけにはいかないわ!」
「目、目を覚ませよ!君と俺はあんなに愛し合・・・でッ!?」
有紀の爪先が彼の鳩尾に突き刺さる。
「あんな幼稚なセックスで、偉そうなこと言わないで!!」彼女は少し頬を赤らめながら、大声で叫ぶ。
「そ・・・そんな~~~~~~」彼は、有紀の余りの豹変ぶりを受け入れられず、頭の中が混乱する。
「お前はもう逃げられないよ!仕置きを受けて死なない限りはね!さあ、立ちなさい!!」
「い、いやだぁ~~~!!」
日向は泣き叫んで抵抗した。子供の時からこうやって、両親に自分の希望を押し通してきたのだった。だが、相手は甘い両親ではない。
有紀は、傷ついた睾丸を素足で踏みにじった。裂傷からあふれ出した血と共に、白い睾丸が露出しそうになる。
「ジジジェ~~~~~~~~~!!」
彼は叫んでから、必死で立ち上がった。
ババン!!!
有紀は大きく、澄み切った美しい瞳で相手を見据えながらボクシンググローブを打ち合わせて、残酷な音を響かせた。
日向はその音を聞いて、恐怖に打ち震え、脚が固まってしまう。そして、座り込もうとしたら、すかさず有紀の足が股間を蹴り上げる。
「ゲッ!!!」
「今日はウォーミングアップなんだから、立っていなさい!!立っていてもらうわよ!」
バシッバシッ!!ドコッボコッズカッ!バキッ!!
有紀の左右ストレートフックアッパーの猛烈な連打がヒットすると、彼の顔面は見る見るうちに赤い風船のように膨れ上がり、その数秒後紫色に変色する。
「プププププーーーーーーーーー!!!」
彼は泣きわめきたかったが、顎の関節が砕け、口中が腫上がった口腔の肉でいっぱいになったため、奇妙な音を発することしかできなかった。
次に有紀は、ゆっくりと低く構えて相手の首から腰まで全てにパンチを叩き込んだ。
白々としていたはずの彼の上半身から、白い部分は一切なくなった。ただ濃い紫と薄い紫の部分があるというだけだ。
日向は本能的に、動くほうの手で股間を押さえた。ガードしているつもりである。
有紀は渾身の力を込めて、相手のボクシンググローブの上に前蹴りを喰らわせた。
彼は直接的には自分のボクシンググローブで自分の股間を叩き潰して、体を九の字に曲げた体勢で後ろに吹っ飛んで行った。
涼子は口の周りをぺロリと舐め、前から飛んできた男の後頭部に上段回し蹴りを当てた。
空中を飛んで戻って来た日向の側頭部に、有紀は跳び回し蹴りを決める。
男は口から血反吐を振り撒きながら独楽のように回転して飛んで行く。
楽しげに微笑んだ涼子は、反対の側頭部に跳び後回し蹴りを打つ。
グキッ!!
彼の首は鈍い音を立てたが幸い(?)骨は折れなかった。
さっきとは逆回転しながら有紀の方へ飛んでいく。
「フフフ。有紀、サッカーごっこはやめましょう!!」
「そうね!」
バシュッ!!
有紀は、日向の顔面に上段横蹴りを入れることで彼の回転を停止させた。
「じゃあ、ちょっと力入れるよ!」
片足立ちの姿勢のまま逞しい力瘤を作って筋力の充実を確かめ、足を地に降ろすと同時に男の腹に正拳中段突きを打った。
ズン!!!!
「オグゥ!!!!!!」
黒い十オンスのボクシンググローブが、完全に日向の腹の中に埋没する。彼の体の中では、全ての腸がひしゃげ、潰れた。
ブリッブリリリリリ~~~~~~~~~~~ッ!!!
腸の全内容物が、大量の血液と共に、肛門を引き裂きながら飛び出した。
「臭いんだよ!!!」
ボクッ!!
有紀が叫びながら相手の胸に跳び膝蹴りをめり込ませると、男は胸骨を粉砕骨折し、大便を噴出させつつ、冷たいコンクリーの壁まで飛んで行き、壁に叩き付けられ、壁に沿ってゆっくりと崩れ落ちようとした。
「試合中にウンコのお漏らし?あきれた男ね!有紀!!今日のトドメを!!」
「OK!!」
バシィッ!!!ゴスッ!!!
有紀は彼の口元に上段後蹴りを決めた。
彼は彼女の足裏に、全ての歯を折られた上で、コンクリートの壁との間で頭部を挟まれた。
メリッ
壁に薄いヒビが走る。
日向は白目を剥き、両耳から血が溢れ出てきた。さらに、鼻や、足裏に押さえつけられた口からも血泡が次々漏れてきて、彼女の美しい足を汚した。
「汚い!!」
ドサッ・・・・・・
彼女が足を引っ込めると、男は固い地べたに沈んで痙攣した。

危篤状態に陥っている日向は、恐ろしい幻覚に襲われていた。
全裸にボクシンググローブのみを身につけた四人の若い美女に、容赦無く殴られたり蹴られたりするのだ。
彼を怯えさせるのはパンチやキックを受ける、幻覚とは気付き難いリアルな苦痛だけではない。その四人の美女は、彼が虐め殺した幼女達が成長した姿だったのである。
「ぱ、ぱひゅひぇへ(た、たすけて)~~~~~~~~~~~!!」
「お目覚めのようね」
腫上がった瞼の隙間から、有紀と涼子が自分の顔を覗き込んでいるのが見える。
「今日は大事な日だから、あなたにも体力付けてもらいたいんだけど、歯が無いから何にも食べられないわよね・・・どうしようかしら?」涼子が有紀の方を向いて困った顔をする。
有紀は、美しい瞳で日向の顔を見つめている。
「涼子、食べさせてあげて。あなた得意でしょう」
「わかったわ。おいしくはないけど、我慢してもらうしかないわね」
「いくよ!」
ズブッ!!
有紀は、彼の胃に、強烈な肘打ちを突き刺す。
「オウッ!!」
日向は、反射的に首を起こしながら両目を剥き、舌を突き出す。
吐きたいのだが胃の中が空で、大きく開けた口から出てきたのは苦悶の呻きだけだ。
ウエエエエッ!!
ドボドボドボ!
涼子は喉に指を入れることなく、慣れた様子で嘔吐し、その吐瀉物を彼の口に流し込んだ。
有紀の肘打ちで真空になった胃は日向の意に反して、涼子の吐瀉物を飲み込んだ。
ペッ!!
涼子は目に涙を溜め、口に残ったカスを男の顔に吐きつけた。
彼の口の中は強烈な臭気で一杯になったが、胃は動き出し、体には血がめぐりだした。
全裸の有紀は、黒いボクシンググローブを両手に着け、シャドウボクシングを始める。
「さあ、立ちなさい!!」涼子が美しい素足で男の顔を踏みつけながら厳しく命じる。
日向は倒れたままだ。
「じゃあ、ちょっと刺激を与えて、目を覚ましてもらおうかしら・・・・・・」
涼子は大きなバッグの中から、奇妙な物を二本取り出した。それは硬い針金でできていて、細い魚の骨のように、同じ向きを向いた矢印のような鋭利な棘が無数に並んで生えている。
「有紀、そいつを立たせなさい」
有紀は、形の良い足の親指と人差し指で彼の耳を挟んで、引きずり起こした。
「フフフフ・・・これは痛いわよ・・・・」涼子は完璧な顔立ちに、恐ろしく残酷な微笑を浮かべている。彼女は、有紀という自分の宝物を奪おうとした日向に対する嫉妬で、狂いかけていた。
「それで、何するの・・・?」
涼子は無言で、その棒を一本ずつ、彼の両鼻に差し込む。
「ま・・・まさか・・・!!」
有紀は、背筋が凍った。信じられない程美しい、まさに女神といえる涼子が、こんな残虐なことを考えるなんて・・・・・・
しかし、その清楚で神々しい容姿と残酷非道な精神とのギャップに思いを馳せると、心がウットリしてしまうのだった。
「クスッ。有紀のその表情、かわいいわ・・・・・・」
涼子は有紀の唇に自分の唇を押し付けた。
「あっ・・・・・・」
有紀は顔が火照り、日向を壁に押さえつけているために片足立ちになっているのでむき出しになった秘所がびしょ濡れになった。
そこから甘い香りが漂う。
「有紀、いいわね!!」
「ハイッ!!」
有紀は、二発ボディブローを決めて相手が前屈みの姿勢になった瞬間、顔面に激しいパンチを打った。
ボシャッッ!!!!!!
 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
形容し難い悲鳴が冷たい地下室に鳴り響いた。
しかしこの直後に、更なる苦しみが待っているのだ。
「ハ・・・ハアハアハアハアハア・・・ハアハア」
先ほどまで虫の息だった彼の呼吸は荒々しいものに変わった。
日向は全身を強ばらせ、壁を背にして立ち尽くしている。
涼子が、有紀の背後から日向の前へ歩み寄る。
元々醜い体がさらにグシャグシャになった日向と、微小な傷一つ無い、ビーナスも嫉妬するような、穢れ無き、奇跡的な肢体を持った涼子。神は同じ人間に、これ程の差別を与えたのである。
涼子は、男の鼻の穴から出ている針金を摘んで、ゆっくりと引き出した。
「イ・イ・イ・イ・イ・イヴェ~~~~~~~~~~ッ!!!!!!!!」
ジュビ!ビジュ!!!という音を立てながら、針金は抜けてくる。しかし、矢印型に生えた棘は、針金を簡単には抜けさせない。その鋭利な棘のために、涙腺を引きちぎり、鼻骨を傷つけ、鼻腔内の肉を抉るという抵抗をしながらやっと抜けるのである。
男の苦痛を倍加させるため、彼女はわざとゆっくりと、捻りを入れて引っ張るのだった。
極限の苦痛に、日向は失神することさえできない。
舌を、歯茎に残った歯根で噛み切って死ぬことを許さないよう、涼子は三日間はき続けたパンティとパンストを彼の口に詰め込んでから、もう一本にとりかかった。
今までに聞いたことのないような地獄の叫び。
二本目が抜けた時のことである。
日向の長髪が毛根ごと一斉に抜け落ち、彼は丸坊主になってしまった。
「アハハハハッ!!ツルッパゲになっちゃた!」有紀は輝くような笑顔で大笑いする。
「フフフフ・・・痛い?苦しい?」涼子は、熱病患者のように震えている日向に、神々しい顔を近づけてささやく。彼は彼女の口のニオイに包まれたが、もちろんそれを感じることはできない。
「死刑になった方が、ずうーっと楽だったね」有紀が、憐れむように言う。
涼子は、鞄からワイヤーを出してきて、天井の滑車に引っ掛けた。
日向は、この滑車を使って、首を傷つけた幼女を逆さづりにし、全身の血を抜く拷問を楽しんだものである。
涼子は、ワイヤーの先に丸い輪を作って金具で留めた。
次に、地下室に転がっている一升瓶を二本持ってきて、コンクリートの流しの中に叩きつけて粉々に割った。
「有紀、こっちに来て」
有紀のボクシンググローブにグリースを塗ったくり、そのグローブを瓶の破片に押し付けさせた。
そして、立ったまま硬直した日向を抱きかかえて滑車の下に運び、その首を輪に通した。
「あなたにチャンスをあげるわ・・・・・・」涼子が日向に声を掛けたが、彼の耳を素通りしたようだった。
「ちゃんと聞きなさい!!」
     ザクッ!!!!!!
有紀が、大きく硬く発達した美しい足の親指を、男の片目に突き刺した。
     ギェ~~~~~~~~~~~~ッ!!!
「もう一度だけ言うわ。あなたにチャンスをあげる。たった三分間立っていられたら、あなたを解放する。ちゃんと医者の治療を受けさせるわ。・・・・・・でも、立っていられなかったら・・・・・・残念だけど自動的に絞首刑を受けてもらうことになるわよ」
湯上りのようにさっぱりして涼やかな有紀や涼子と対照的に、血塗れの肉塊と化した日向は、心の中で葛藤していた。このまま膝を折って楽になった方がいいのではないか・・・・
その時、彼の頭の中に、「恐ろしい観念」が怒涛のごとく流れ込んできた。それは、言語や視覚的なイメージでは表すことのできない、「恐ろしい観念」とでも名付ける他ない感覚である。それが「地獄」から伝わって来ているということは、自然に理解できた。いわゆる針の山や血の池といった人間的な発想によるものではなく、とにかく苦痛や恐怖に満ちた「感覚」そのものが永遠に続くであろうことも予想された。
彼の絶望をあざ笑う、四人の美女たちの姿が浮かんだり消えたりする。
極限の袋小路に追い込まれた日向の脳は、最後の抵抗とばかりに、脳内ホルモンを一気に放出させた。
「オオオオオオーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
彼の口から雄叫びがほとばしる。
「ファイト!!」涼子はタイマーのスイッチを入れる。
     ガキィ!!!
有紀がボクシンググローブを打ち合わせると、ガラスの破片がぶつかり合って、残忍な音を立てる。
「思いっきりいくからね!!覚悟しろッ!!!!」
     ズビャ!!!バシュッ!!!ボズッ!!!
「変態ッ!!!ロリコンッ!!!」
     ド!ド!ド!ド!ド!ド!ド!ズバッ!!!
「真性包茎!!!!」
     ザ・ザクッ!!!!!!!!
左右の棘付きボクシンググローブで挟み込むようにパンチされたペニスは、ボロ雑巾のように裂けた上で完全に潰される。
「ビィィィィィィィィィ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!」
「まだまだッ!!!時間はタップリあるからね!白ブタッ!!!」
     ゴンッ!!!バキッ!!!ズカッ!!!
「マザコンッ!!!あんたの両親も虐め殺してやるわ!!!」
     ボボボボボボボボボボ!!ボンッ!!!!!
「パンチばっかりじゃ退屈でしょ!!!キックもいくわよ!!!」
     パパパパパパァン!!シュッ!バシツッ!!シュッ!ドスッ!!
彼の体中に、有紀の足跡が刻まれる。
「あんたには、男を辞めてもらうわ!!!キチガイッ!!!」
     グサッ!!!グサッ!!!ブシュ~~~~~~~ッ!!!!!
「アガ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!!!!!」
有紀のボクシンググローブが回転しながら股間を襲うと、睾丸の一方は裂き潰されて外に飛び出し、もう一方は裂けた陰嚢から白い筋でぶら下がる。
「キモいんだよッ!!!」
     ボキッ!!ボキッ!!ボキッ!!ボキッ!!
左右の上段回し蹴り、上段内回し蹴りが日向の頭部の骨を左右から粉々に砕く。
朦朧とした日向の脳に、再び「恐ろしい観念」が激流のごとく流れ込んで来る。
・・・・・・・・・し・・・死にたく・・・・・・な・・い・・・
「有紀、あと三十秒よ!!」涼子が叫ぶ。
「わかったわ!!!」
・・・・もう・・・もう少しで・・・・助かる・・・・・
「あと三十秒ですって!!女の子の蹴りくらい耐えられるわよね!!!」
     ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
有紀は片足立ちの姿勢のまま、彼の全身に、目にも止まらぬ速さで横蹴りを連打する。
美しい裸の大きな胸が、男に打撃を与える度に、激しく揺れる。
彼の内臓は全て破裂する。全ての肋骨も折れて、肺に突き刺さったり、筋肉や皮膚を突き破って体表に露出する。
「キモオタッ!!!バイキン!!!」
     バリッ!!!
既に男性機能を失った股間に有紀の金蹴りが炸裂して股関節が割れたが、彼は奇跡的に持ちこたえる。
・・・生きたい・・・もし死んだら・・・・この百倍の痛み苦しみが本当の意味で「永遠」に続く・・・・・・死にたくない・・・生きたい・・・生きたい・・・
日向がこれ程までに何かを願ったのは、彼の人生において最初で最後のことだった。
「有紀ッ!!あと十五秒よ!!」
・・・もう少しだ・・・・それで・・・死なずに・・・・・・・
「トドメいくよッ!!!」
有紀が高くジャンプして、その綺麗な顔が一瞬見えなくなった瞬間、彼女の足裏が目前を吹き抜ける。
跳び後ろ回し蹴りだ。
打撃が彼の頭部にヒットする時、有紀のしなやかな全裸体から輝く汗が飛び散る。
日向は激しく回転して、彼女に背後を見せて止まった。
「十!九!八!七!」
し・・・・死にたく・・・・・・・・・・・!!
「さようなら・・・」
     ボキッ!!!!!!!!!!
有紀の渾身の飛び膝蹴りが日向の脊椎を断った。
全身に最大級の激痛が走ると同時に下半身の神経が麻痺して膝が折れ、彼は、首にかかったワイヤーにぶら下がった。
     コキッ
頚椎が音を立てて折れる。
「四、三、二、一!」
     モクモクモクモク・・・・・・・・
白目を剥き、口からはだらしなく舌が垂れ、肛門からは腸が流れ出した。
涼子は、日向の頚動脈を触って、血流が停止していることを確かめた。
「有紀!!完全KOよ!!!時間一杯いたぶり続けたあなたのテクニック、見事だったわ!!!!!」
「やったー!!!涼子!!ありがとう!!!」
有紀は、ひまわりのように明るい笑顔で叫び、ボクシンググローブを着けた両手を高々と上げて、飛び上がって喜んだ。
「有紀、殺された女の子たちも、あなたに、心から感謝していると思うわ!!」
「涼子のおかげよ!!涼子が来てくれてなかったらあたし、どうなっていたか!」

日向の魂は、四人の復讐の女神たちによって地獄に引き立てられて行った。現世では二人の美女によって嬲り殺され、彼岸では「永遠に」四人の美女によって拷問を受ける・・・
幸せなことかもしれない。もし、彼がマゾヒストであったとすれば。

その裸体が、興奮によって輝きを増した有紀と涼子は、固く抱き合い、舌を絡め合った。この世に存在する最大の苦痛を味わい尽して息絶えた、無残で醜い屍骸の前で。
生命力に満ち溢れ、愛を確かめ合う二人と対照的に、罪人の体は早くも腐敗を始めていた。


                     完



 UUさん主宰のサイト『DOMINANT LADY』に投稿 


覚悟しなさい!!~S美女キックボクサーの嬲殺ファイル~
 カルト宗教「ノーマ真理教」教祖・篠原豚光の趣味は、キャットファイト鑑賞だ。
マインドコントロールによって彼の意のままに動かせる、若くて運動神経抜群の美女達をキックボクサーとして訓練し、デスマッチを戦わせるのだ。
いつものように、地下室のリング前に設えられた玉座に座り、全裸の美人信者が運んできた最高級メロンに下品に齧り付く。この部屋に入れるのは、篠原と、美人キックボクサー軍団だけである。そして、パンティのみ着用または、全裸が義務付けられている。
 美人信者が玉座の前に跪く。
「尊王。今日は、いつもとは違う試合をお見せします」
「選手は、誰だ?」
「リサと、教敵望月です・・・・・・」
 望月とは、かねてから教団を批判してきた弁護士で、今年で七十になる老人だ。
「あの爺さんを捕まえたのか!」
「はい。昨日深夜、望月宅侵入に成功し、拉致して参りました。その際、警護にあたっていた警官五人と、家族四名を殺害いたしました」
「でかしたっ!!もちろん素手で殺ったんだろうな」
「当然です。こちらは全員、かすり傷一つ受けておりません」
「うわはははははは!!!」篠原は狂喜する。
「もうすぐ試合を開始いたします」
「あああ!興奮してきた!!リサは軍団でも一二を争うファイターだからなぁ!!体力ゼロの爺がどんな目に合うか・・・手加減ナシだろうな!!」
「もちろんでございます。教敵に情けは禁物です」
「うわあああ!!我慢できん。ちょっと早いが頼む」
「試合をご覧になりながらの方が良いのでは?」
「そんときゃまた、すぐにおっ立ってるだろうよ」
「では失礼します」
 美人信者は、篠原のペニスを舐め始めた。
 照明が落とされ、リング上がライトアップされる。同時に、篠原が吹き込んだテープのマントラが、コンクリートの地下室に不気味に響き渡る。
 怪しげなサンスクリット語混じりのマントラの内容は、「尊王の命令に絶対服従し、教敵を踏み躙ることのみが、自らの魂の救済に、ひいては人類救済に繋がる」というものだった。
 このマントラを一定の時間に聞かせることで、信者達をマインドコントロールしているのだ。
 左右の頑丈な鉄の扉が同時に開いた。
 右手から出てきたのは、身長180センチ程ある、二十歳前後のスーパーモデルのような美女。黒いエナメルのハイヒールを履いているため、身長は二メートル近くに達している。信じられないくらい長い脚は真っ直ぐで、歩く度に、筋肉がモリモリと盛り上がる。黒いレースのパンティを身に付け、手には黒い十オンスのボクシンググローブを装着している。上半身は裸で、六つに割れた腹筋の上に、ピンク色の小さい乳首の付いた胸がスイカのような大きさで盛り上がり、歩行に合わせて楽しげに揺れる。大きくて澄んだ黒い瞳、輝くような黒髪は豊かに腰まで達している。ホクロひとつ無い肌は牛乳のように白く、髪・瞳・ボクシンググローブ・パンティ・ハイヒールの黒と好対照をなしている。そして、通路からジャンプしてリングに上がった。
 左手からは、全裸の女性信者の肩に担がれた老人が入場してきた。女性信者はロープを跨いでリングに上がり、老人をリングサイドの椅子に座らせた。もう一人の信者が上がってきて、老人に強心剤の注射を打つ。そして、「お孫さんの命を助けたかったら、あの女性を倒すしかありません」と耳元で囁いた。「あなたが負けたらあの女の子は、この世に生まれてきたことを後悔しながら苦しみぬいて亡くなることでしょう」女性信者は、美しい顔に冷たい微笑を浮かべて付け加えた。
 老人は目に涙を浮かべて立ち上がった。既に孫娘が惨殺されたことを知らない彼は、従うしかない。
 そして、仁王立ちしているキックボクサー軍団のエリート・リサの方へ足を運んだ。
 二人が並んだ様子は、滑稽だった。
 老人は身長155センチあるかないか。白髪を後ろへ撫で付け、太い黒縁の眼鏡をかけている。浅黒い体中にシミが浮いている。胸には洗濯板のようにアバラが浮いて、腹だけは水ぶくれしている。ペニスは白髪混じりの陰毛の中に埋もれている。両手には、薄汚れたバスタオルが巻かれ、手首の所でガムテープで止められている。脚はひどいO脚で、さらに身長を縮める結果になっている。
 普段は高級スーツに身を包んでふんぞり返っている大物弁護士も、こうして見るとドブネズミみたいだ。望月は、その知力で人々を支配してきた。最高裁の判事も、判断に困ると密かにお伺いをたてに訪れてくることしばしばであるほどだ。
 しかし、今現在、この生命をかけた土壇場で要求されているのは腕力ただ一つなのだ・・・・・・
「リサ!その爺のプライドをズタズタにしてやれ!そんで、なるべく苦しませて殺せ!!」
「かしこまりました」リサは、リング上からは暗くてその姿は見えないが、尊王の玉座の方へ向かって敬礼する。
リサがセコンドの信者に、「こいつにマウスピース付けてやって」といって、ハイヒールを脱ぎ捨てた。
信者は素早くリングに上がり、リサのパンティを脱がせ、老人の口に詰め込んだ。そして、逃げるようにリングを降りた。
 リング正面の壁に二つ並べて設置された巨大電光掲示板が点灯し、心電図が映し出される。
リングサイドに取り付けられた超高性能カメラが、リング上の選手の心拍を読み取り、掲示板に送信する仕組みだ。
どちらか一方の心電図が平坦な線を描いた時、マットに沈んでいる者が敗者とされ、試合はそこではじめて終了する。
  プーッ・・・・・・プーッ・・・・・・プーッ・・・・・・プーッ・・・
  プ・プ・プ・プ・プ・ププ・プ・プ・プ・プ・・・・・・・プ・・プ・・
 片方の心電図は安定し、機械のように正確に力強く脈を打っている。
 一方は、ひどく乱れ、弱々しい。
 リサは大きく身を屈めて、自分の目線を老人の目線に合わせた。
 老人は思わず恍惚としてしまった。
 な・・・・・・何て美しいんだ・・・・・・・・・
「ねえ、おじいさん。メガネかけたままキックボクシングの試合にのぞむ気?」
「・・・・・・・・・」
リサは、可愛らしい顔でニコッと笑った。
望月もつられて微笑む。
    ペッ!!
リサは急に表情を変え、老人の顔に大量のツバを吐きかけた。
望月は、若い女の子の口のニオイに包まれた。
「キックボクシングをナメてる奴、許さない!!」
「ワ・・・ワシのせいじゃ・・・・」
   バギッ!!!
「ヒェー!!」
胸の高さから真っ直ぐ突き出されたリサのストレートパンチが老人の顔にめり込み、メガネは粉々に砕けた。その破片が、望月の顔面を血塗れにする。
「ギャン!!」
足元がふらついた老人は、メガネの大きな破片を踏んでしまい、絶叫した。
「わはははははははは!!!惨めだのー望月!!・・・・・・ウッ!!」
 篠原は、フェラチオを続けていた信者の口の中に精を放つ。信者はそれを飲み込み、次の美人信者と交代する。
   「フフフフフフフフ!!」「アハハッ!!」「バーカジジイ!!」
 尊王に合わせて、リング四方に着席した女性信者達が一斉に、老人に嘲笑を浴びせる。
 バシッ!!リサがボクシンググローブを打ち合わせると、場内は静まりかえる。
 リサは、軽快なステップを踏みながら、老人に迫る。
 シュ!!シュシュシュシュシュッシュシュシュシュシュシュシュシュッーーーシュシュシュシュウ!!シュッ!!
 目にも止まらぬ速さでリサが放ったパンチとキックは、三十発程。全て寸止めで、最後のストレートは望月の鼻先0.002ミリのところで止められた。
 老人の脚がガクガク震えだし、縮こまったペニスから尿が漏れる。
「あーら、お漏らし?お仕置きよ」
      パ、パス!
リサが、100万分の一位の力で、老人の睾丸とペニスを蹴った。
「う・・・うぐぅ!!」
老人は、粗末なバスタオル製ボクシンググローブをつけた両手で自分の股間を押さえ、ヘナヘナと自分の尿の上にへたり込んだ。
「貴様、幼稚園児か!!」篠原が叫ぶ。
「いい年してみっともないわねー!!」
「アハハハハッ!!」
「汚ったなーい!!」
美人キックボクサー軍団の罵声が続く。
「おじいさん・・・アタシのこの体よく見て・・・」
リサは、ボディビルダーのように様々なポーズをとって、鍛え抜かれた筋肉を見せ付けた。
「あんたはこの美しい体に痛めつけられて、のされるのよ・・・・・・」
「あ・・・あわわ・・・」老人は恐怖と、美しいものに対する感動で精神が混乱し、痴呆状態に陥った。
リサは、さらに老人の精神を切り裂く言葉を吐いた。
「でも・・・もしあなたが負けたら・・・あなたのお孫さんは・・・・・・ずいぶんキレイな女の子ね。尊王がお好みのタイプだわ・・・」
望月は、突如気力を取り戻し、立ち上がって叫んだ。
「ウ・ウォーォ!!」
 ポシュポシュポシュ
全力でリサのボディを打ったが、豆腐で鋼を打ったようなものだった。
 スカッスカッ・・・
さらに、短い脚を自転車漕ぎ運動のように動かしたが、虚しくその辺の空気をかき回しただけだった。
「フフフ。カワイーおじいちゃん。それ、キックのつもり?キックっていうのはこうやるのよ」
 パンッ!パンッ!
中段回し蹴りを二連続。
 シュッ!バシッ!
鳩尾に回転回し蹴り。
バギッ!!
ロープに飛ばされた所に、顔面ハイキック。
「う・・・うん・・・」
望月はロープに引っかかった状態でかろうじて立っているが、目は白目をむき、失神している。
「望月先生・・・仕方ないですよね・・・あなたが六法全書とにらめっこしている間、私たちは一日十五時間トレーニングしているんだから・・・キックボクシングにテコンドー、空手、ボクシング、・・・・・・あ、法律馬鹿の先生には、格闘技のことなんかわかりませんよね・・・・・・」
望月は白目をむいて痙攣しているだけ。
「先生!!裁判中に居眠りちゃダメでしょ!!」
  シュッ!!グサッ!!
「!!んッ!!」
リサは、美しく手入れされた白い爪先を垂直に突き出し、望月の口に突き刺した。
老人の歯が全て折れ、吹き出した血が、口の中のパンティーに吸い込まれていく。
「望月先生!!この試合は、あなたの過去と未来をかけた裁判なのよ!!」
   ズンズンズンズンッ!!
 面白いように、リサのパンチが老人の水っぱらにめり込む。
「ウ・・・ウゲエ!!」
望月は吐きたいが、胃の中が空っぽで何も出てこない。
「望月先生!あなたは、死刑を求刑されているんですよ!!!」
   バゴーンッ!
リサの渾身のアッパーカットが老人の顎をとらえた。
望月は顎の先を天に向け、そのまま宙へ飛び立つ。
「おおおおおお!!こりゃすげぇ!!」篠原が叫ぶ。
    ゴーン!!
 老体は六メーター上の天井にぶつかり、加速しながら落ちてくる。
 リサは澄ました顔で、ボクシンググローブをはめた拳を突き上げる。
   ズスーン!!!
 落下してきた望月は、臍の辺りでリサのボクシンググローブに支えられ、頭手足をだらしなくたれ下げて、動かなくなった。
 プ・・・・・プ・・・・・・プ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 一方の心電図が、極めて鈍い動きに変わった。
「リサッ!!まだ逝なせるな!!・・・・・もっと、もっと楽しませろ!!・・・・・・ウッ!!!!!フゥ!!」
篠原は二度目の射精をする。
美人信者は篠原の精を飲み干し、しずくの一滴まで吸い取り、別の信者と交代する。
 信者は微笑んで、まず、篠原の毛むくじゃらの上半身に大量に垂れたメロン果汁をピチャピチャと音をたてて舐めた。
 尊王はここ十年風呂に入っていない。
 ペロッ、ピチャ、スチャ・・・
 篠原の脇の下、乳首、臍の奥、全てに丁寧に舌を這わせてから、ペニスをゆっくりくわえ込む。
「おお・・・・・うふっ・・・・・・うう・・・・・・」
 篠原は快楽のため息をつく。
ドサッ・・・・・
望月は、重力の法則に従って、リサのグローブからマットの上に落ちる。
「セ・ン・セ・イ・・・・・・まだまだ、勝負はこれからよ・・・・・・」
リサは、大きく硬く発達した足の親指と人差し指で白髪をつかみ、老人を引きずり起こそうとした。
    プチッ、ズルッ
望月の頭から髪全体が外れて、細い毛が斑に生えた醜い禿頭が飛び出した。
この時点で、望月弁護士のプライドは、粉々に吹き飛ばされた。
「何コレー!!」
「プーッツ」篠原はメロンを吹き出す。
場内は意地の悪いトーンの大爆笑。
「ホラ、起きて、説明して!」
リサは、リングの上で光っているメガネの破片を足の指先でつまみ、望月のペニスの先端を切り裂いた。
「ヒョェ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
「あなた、正義感ぶって、皆を騙してたんじゃない!!!偽善者ッ!!」
リサは、素早く老弁護士の顔面に跨った。
リサの性器は、夥しい愛液にまみれている。
内閣総理大臣に対しても絶対的な影響力を持つ大物の生命を、自分の肉体だけで支配し、弄んでいる・・・・・・。
知能の高いリサにはそれがどれだけすごいことか十分理解でき、さらに、何ともいえない性的興奮に結びついた。
「く・・・くくぅぅぅ・・・・」
ジタバタジタバタ・・・・・・・・・・・・・・・
老人は、皺だらけの脚を細かく動かした。
やがて動かなくなった。
プ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
心電図も主の動きに同調するかに見えた。
「ダメ!!この偽善者を神聖なリングの上でKOさせるわけにはいかないわ!!」
リサは老人をロープに引っ掛けて立たせてから,思いっきりその首にジャンピングキックを加えた。
ボギッ!!!!!!
プ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
心電図が直線を描き、KOの文字が映し出されるのと、老人の遺骸がロープを突き破ってリングの下に落ちて転がるのが、ほぼ同時だった。
「オフッ・・・・・・・ウンッ」
篠原は三度目の昇天。
美人キックボクサー軍団は、教敵の死体を取り囲み、足で踏みにじったりツバ・痰をかけ始めた。
場内には血と、若い女性達の口のニオイが充満する。
「それを、始末しろ」
「かしこまりました」
素早く老弁護士の死体が片付けられる。
リングの上ではリサが、ボクシンググローブを付けた両手を高々と上げて、全身で喜びを表現している。
真っ白い肌はほんのり桜色に染まり、格闘でかいた汗がその肌を輝かせている。
完璧な歯並びの綺麗な口を大きく開けて、満面の笑みを浮かべている。
大きく、形のいい二重の目には、うっすら涙が浮かんでいる。
続々と美人キックボクサー軍団がリングに上がり、抱き合って喜びを分かち合っている。
そこにいる女たちの美しいこと・・・・・
年齢は十六から二十四才まで、身長は168センチ以上、バストは89センチ以上、ウエストは59センチ以下・・・・・・厳しい基準をクリアし、さらに男性のプロキックボクサーを軽く超える筋力を備えている・・・・・・・・。
この女たちが全て、自分のものだと再確認すると、なんだか恐ろしくなる篠原であった。
彼を戦慄させるのはそれだけではない。
今日のリサのファイトだ。
既にデスマッチによる死者を80人見てきている彼にとっても、これ程残酷なKOシーンを目の当たりにするのは初めてのことだ・・・・・・。
やはり、デスマッチの相手は元々同じ釜の飯を食った仲間である。まだ、手加減していたということか・・・・・・・。
もし、マインドコントロールが解けて、彼女達の牙が自分に向くことになったら・・・・・・。
篠原は身震いする。
大歓声で喜び合っていた女たちが、一斉に電光掲示板に目を走らす。
隣室では、医学部出身の美人女性信者たちが敗者の解剖を行い、負傷状況及び死因を発表することになっていた。
『脳挫傷』
女性たちの大歓声。
『頚椎骨折』
スゴーイ!!
『肋骨粉砕骨折』
キャー!!
『内臓破裂』
大拍手。
『睾丸内出血』
イヤー!!
大爆笑。
『死因・窒息死』
ヤッタワー!!!!!
大声援を受けて、リサが美しい巨乳を揺らして飛び上がり、二回転宙返りをする。
照明が落とされ、美女キックボクサー軍団は退場していく。
そして、リサを始めとする四人のトップ・キックボクシングファイターが残った。
ファイト能力と、美貌が正比例するというのは、不思議なことだ。
これから、試合後の性の儀式が始まるのである。
四人が、ディープキス担当・上半身担当・ペニスと睾丸担当・アナル担当に分かれ、舌で尊王に奉仕するのである。
この儀式は、尊王の精が涸れるまで続く・・・・・・・。
「なかなかスゴかったわ・・・無抵抗の老人をあそこまでいたぶるなんてね・・・でも、見てて濡れちゃった」
「だ、誰だっ!!」篠原が叫ぶ。
リングサイドの暗がりから、一人の少女が現れた。手には使い込んだ黒いボクシンググローブをはめ、ピンクのTバックをはいている。艶やかな黒髪のショートヘアー。小さく引き締まった顔に大きな目、高い鼻、形のいい唇がバランスよく配置されている。
手足は伸びやかで、身長は170センチくらい。体は一見細身だが、肩や脚の筋肉、腹筋が見事に発達している。対照的に、まだ男を知らぬ少女特有の透き通るような肌に包まれた大きなバストは柔らかな丸味を帯びている。
「有紀、十六歳、趣味は悪人を格闘技で嬲り殺すことでーす!!」
「フンッ!小娘が・・・・・・こいつを殺れっ!!」
リサは篠原を守り、他の三人の美女キックボクサーが、有紀に襲い掛かる。有紀は背後に退く。
彼女たちの姿が闇の中に消える。
 バキッ!ドカッ!ボスッドスッ!!
数秒の沈黙の後、数人の人間が床に倒れる鈍い音が地下室に響き渡る。
「オイッ!どうした!?」
「三人とも、KOしちゃったよ」
闇の中から姿を見せたのは有紀だった。
「バババババ化け物だあっ!!リサっ!!・・・この女を・・・・」
言い終わらないうちに、素早くリサの懐に飛び込んだ有紀のパンチが、教団最強のキックボクサーの全身の急所に打ち込まれていた。
「・・・・・・仕留めろ・・・・・・」
ドサッ
リサはうつ伏せに地面に倒れた。
「ヒィ~~~~~~~~!」篠原は生まれて初めての恐怖を味わった。
有紀が、まだあどけなさの残る顔に、サディスティックな笑みを浮かべた。
「尊王。あたしにのされるのと、彼女たちにやられるのとどっちがいい?」
「ヘッ?」
「彼女たちはもうすぐ目を覚ますでしょうけど、その時にはマインドコントロールは解けているはずよ。ホラ、あれ見て」
篠原は有紀の視線を追って天井を見て、息を呑んだ。「アッ!!」
リサにアッパーカットで殴り飛ばされた老人の体が激突し、スピーカーが破壊されていた。
「あんた、信者たちに相当酷いことしてきたからね・・・どういうことになるか・・・・・・さあ!男らしく決めな!!あたしか彼女たちか」
「ウウウ・・・・・・」
「ハイ、時間切れ。あたしと対戦ね。ほら、その女のグローブを外して、はめなさい!」
有紀の言葉には有無を言わさない力があり、二万人の信者を支配してきた教祖もただ従うしかない。
「じゃあ、リングに上がって!」
篠原は肥満した体をノソノソ揺り動かして、リングの上に這い上がった。
有紀は下からリング上にジャンプし、緩やかに着地した。
二人は向かい合う。
有紀は少女らしい好奇心で、篠原の全身を見つめた。
尊王は、今までに感じたことのない羞恥心に包まれた。
いかなる穢れとも無縁の美少女の、澄んだ大きい目に、自分の全裸体がさらされている。
「何か・・・あんた臭いね。お風呂はいってる?」
篠原は顔が真っ赤になるのを自覚した。女性信者たちに羞恥心を感じなかったのは、彼女たちが、彼の奴隷だったからである。生殺与奪の権を握っているのは彼だった。
しかし、今、彼の命は一人の少女の手の中にあるのだ。
「ねーえ、尊王・・・あたし、女としてどう・・・?」
有紀は、海千山千の娼婦顔負けの媚態を作って、自らの芸術的な裸体を相手に見せびらかした。
「!!」篠原は海綿体の急速な膨張を止めることができなかった。
「アハハハハッ!!おっきくなったー!!・・・・・・・・あれっ・・・・・・」
有紀は篠原のペニスと顔を交互に見つめた。
篠原は屈辱で顔を引きつらせた。
「おまえ・・・剥けないの!?」
有紀は、ボクシンググローブで篠原のペニスを挟み、力を込めた。しかし、尊王の呻き声が漏れるばかりで亀頭は包皮をかむったままだ。
「あんた、真性包茎じゃない!!!ヤダーッ!!!」彼女は、わざと、大声で叫んだ。
いつの間にか点灯した電光掲示板に映し出された一方の心電図が、早鐘のように鳴った。
「きったないチンコ!!くっさいし!!なにこれ!!!おまえ、男として恥ずかしくないの!!こんな畸形チンコで女の子たちとセックスしたり、フェラチオさせたりしてたの!?許せない!!」
「くくくく・・・・」
「くくく、じゃないわよ!!真性包茎!!!!それに、おまえの体、なんなの!?ブヨブヨして、おっぱいはデローッて垂れてるし。キモーイ!!!!」
尊王は、とにかく彼女の目から身を隠したかった。
「キモくて!!、臭くて!!、汚くて!!、醜くて!!、し!ん!せ!い!ほ!!う!!け!!い!!!あんた、尊王なんかじゃなくて、ただの乞食よ!!!」
「ち・・・ちくしょう・・・・」
「フフフフフフ。悔しいの?あたし、男のそういう顔、だーいすき!でも、もっとすきなのは、大の男があたしに殴られたり蹴られたりして、痛そーな、苦しそーな顔するのを見ることなの。で、惨めったらしく泣き叫んだり、命乞いしたりするのを見ること。でも、許してあげないの・・・・・・」
「アワワワワワ・・・・・・」篠原は、脚がガクガクして、立っているのがやっとだった。
   バシッ!!!
有紀はボクシンググローブを打ち合わせて、ファイテングポーズをとる。
「ルールはいつも通りでいいよね!!じゃあ、試合開始だよ!覚悟しなさい!!」
「ヒ・・・ヒエ~」
 追い詰められた篠原は、とっさにマントラを唱え始めた。
呆れた顔をした有紀が言う。「いいかげんねー。テープに吹き込んだのと全然違うじゃない。暗記してないの?」
篠原は焦りながらも唱え続ける。
「だいたいね、マインドコントロールにかかっちゃうのは、他人に従いたがるマゾ人間よ。あたしみたいなサディストに通用するはずないじゃない。ここに潜入して、一ヶ月も操り人形の演技するの大変だったわ。格闘技の練習も、ぬるくてぬるくて・・・・・・」
「う・・・う・・・」
リングの下で、リサがうめき声をあげる。
有紀は、ひらりとリングから飛び降り、床に倒れているリサのボディに二発パンチを入れた。
「ウッ!」
リサは、美しい眉を顰め、気を失った。
リング上の篠原は、必死で、足の指を使ってリングサイドに設置された隠しボタンを押す。
猜疑心の強い尊王は、万が一美女キックボクサー軍団が反旗を翻した時のために、SPS室直通の隠しボタンを地下室のあちこちに設置していたのだ。
SPSとは、「尊王・パーソナル・スタッフ」の略で、篠原個人を守る、精鋭の男達のグループである。
SPS室では、けたたましく警報が鳴っていたが、応じる者はいない。そこにいた男性戦士は全員、既に有紀のヌンチャクによって頭蓋骨を砕かれて絶命していた。
有紀がリング上に戻った。
尊王は、もうすぐ助けが来るという希望で、心に余裕ができた。そこで、有紀をゆっくり観察した。
「かわいい・・・・・・・・そして美しい・・・・・・・・」
篠原の好みは、黒髪を長く伸ばした美女で、ちょうどリサのような女性だ。
ショートヘアーのボーイッシュな女の子には全く興味がなかった。いや、女性として認めていなかった。
ところが、有紀には、尊王の長年の嗜好を一瞬にして変えてしまうほどの魅力があった。
ひょっとしたら勝てるかもしれない、と彼は空想した。相手は、あんなにかわいい女の子なんだし。
篠原にとって、空想は現実なのだ。彼は、自分は空を飛べると公言してきた。一度も実行したことはなかったが、それは条件が整わないからだという説明で信者は納得した。信者たちにとっても篠原の空想は現実なのだ。
この子を気絶させ、その妖精のような体を自分の唾で汚し、ペニスで犯す・・・・・・。
篠原のペニスは皮を被ったままはち切れんばかりにいきり立った。
「ん!?」
気が付くと篠原のペニスは、有紀の足の親指と人差し指の間に挟まれている。その足の指は、大きな親指が四角く硬く発達し、真珠のような爪の付いた美しい足指だった。対照的に篠原のペニスは赤黒く、畸形で、醜い。
「細いチンコ。足の指で挟めるんだから。さすがし!ん!せ!い!ほ!!う!!け!!い!!ね!」
「な・・・何を・・・」
有紀は何ともいえない可愛らしい微笑みを浮かべて、篠原の目を見据え、足に力を入れる。「あんたを、死ぬ前に男にしてやるよ!」
「い・・・いて・・・て・・・」
彼はペニスを萎縮させたいのだが、目の前にある有紀の裸体の美しさと、パンティから漏れる有紀の女の匂いとによって視覚嗅覚両方から勃起中枢を刺激されてしまう。
「ホラホラ・・・・・・だんだん力が入ってくるよ・・・・・・」
「あ・・・・あ・・・・・・・」
「フフフフフ。もうすぐ真性包茎が破裂するよ・・・・・」
「あ・・・・やめ・・・・やめろ!!・・・すぐに・・・SPSが助けに・・・・」
「来ないわよ!」有紀は冷たく言い放った。「元グリーンベレーだの、元世界チャンピオンのボクサーだのって、肩書きばっかり。全員部屋でのびてるわよ」
「そ・・・そん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガッ!!!!!」
包皮が裂け、長年溜まった恥垢と血が飛び散った。「ギエッ~~~~~~~!!!!!!」
「ウッ!!!くっさーい!!!」有紀は叫びながら、思わず血塗れのペニスを蹴る。
 グチョ!!
「ギャァアアアアアアア~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」
篠原は、有紀の足元に身を投げ出した。
「ハアハア・・・ゆ・・・許してくれ・・・!命だけは・・・・!ハアハア・・・何でもするから・・・・・・」
有紀は大きく美しい瞳に冷酷な色を浮かべて、遥か上のほうから尊王を見下ろしている。
「もう命乞い?根性ゼロね・・・・・じゃあ、あたしの足掃除してもらおうかしら」
何十回もの女性キックボクサー達のデスマッチが行われてきたリングは、一度も清掃されたことがなかった。そのため、女性達の足裏の垢や、汗、血、吐しゃ物、体液が溜まり、ひどく汚れている。
有紀がゆっくり足を上げると、尊王は、その真っ黒に汚れた足の裏を必死で舐め始めた。
「足を両手で支えなッ!!」
グシャッ!!
「ブッ!!!」
顔をキックされた尊王は夥しい鼻血を流しながら、グローブを付けた両手で有紀の神々しい足を支え、足指を口に含んだ。
「クスクス・・・どう?小娘の足のお味は?」
チュパチュパ・・・
「お返事は!?」
ビシッ!!ビシッ!!
「グッ!!」
有紀の足は尊王の口から引き抜かれ、その頬を往復で張り飛ばす。
「お・・・おいひーです・・・」
「そう。じゃあ、続けて」
レロレロレロ・・・・
「若い女の子って、新陳代謝が活発だから、足が臭くなりやすいのよねー・・・あたしの足も臭くておいしいでしょ」
「ば・・・はい」尊王は口が不自由なため、必死でうなづく。
「臭いですって!?」
有紀は少しジャンプして、もう一方の足の爪先を、ひざまづいた尊王の鳩尾にめり込ませる。
「グエッ!!」篠原は吐きそうになり、思わず、くわえた足をかんでしまう。
「歯を立てるんじゃないよ!!」
有紀は口から足を引き抜くと同時に、爪先を尊王の耳の下辺りに突き刺す。
 ブスッ!!!
「クゥゥゥ!!」
「まったく・・・足拭きマットの役にも立たないんだから・・・でも、便器の役目くらいは立派に果たせるわよね?」
彼女は、前回の仕置きの時初めて男に自分の大便を食べさせたのだが、その快感が忘れられなかった。グルメで知られるこの男にとってそれがどれ程の屈辱であるか考えただけで、秘所が濡れてきた。
「いいわね。全部食べるのよ。もし少しでも残したら・・・」
「だ・だ・だべます!!」
有紀は仰向けに寝て口を開けた篠原に跨った。
「ここの食事、最低ね。おかげで便秘気味だから・・・臭いわよ」
プスッ
有紀の容姿からは全く想像できない悪臭。
ブリッ!ブリッ!ブリッ!ブリッ!!
柔らかめの大量の大便が、Tバックの脇から漏れ、尊王の口の中へ落ちていく。
「オ・オ・オ・オエ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!」
「アーッ!!吐いたな!!許さないわよ!!」
有紀は足の指で尊王の耳を挟み、その体を引きずり起こし、ロープに引っ掛けて立たせた。
「フフフフ・・・これから何されると思う?」
有紀は、篠原が吐き出した大量の大便を、自分のボクシンググローブに塗りたくり始めた。
「ヒ・ヒ・ヒ・ヒィ~~~!や・やめて・・・・!」
「さあ!あたしのウンコパンチ、心して受けなさい!!」
「や・・・・やめ・・・・」
ズドドドドドドドオッドオドドドドドオドドドドドオッ!!!!!!
篠原の全身にパンチがめり込むと同時に、有紀の大便が毛穴の奥まで塗り込められた。
尊王は醜く、鼻の曲がるような悪臭を放つ糞の塊となった。
「ほげぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
「アハハハハハハ!!あたしのウンコまみれ!!いい気味ね!!」
泣き叫ぶ尊王と対照的に、輝くような笑顔で大笑いする美少女。
有紀は、足元に散らばっているメガネレンズの破片を見て、あることを思いついた。
篠原は白目を剥き、立ったまま失神して痙攣している。
彼女はしゃがみこんで、大量のガラスの破片にグローブを押し付けた。
「寝るのはまだ早いわよっ!!」
有紀は、鋭いガラスが突き立ったボクシンググローブで、敏感な中身がむき出しになった血塗れのペニスに渾身の一撃を加えた。
 ビシャッッッ!!!!
「ギゥフェッッッ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」
「うるさい!!!」
シュッ!!モグッ!!
首を折らないよう注意深く放たれた彼女のハイキックが、篠原ののど仏を潰す。叫び声が引っ込められる。
シュバッ!!ドドドドドドスッ!!バキッ!ズバッツ!!ズシッ!!ゴビュッ!!!
有紀のボクシンググローブに生えた鋭利な棘が、篠原の肉を裂き、骨に深い傷を刻む。
「ヒィ!ヒャワ!ヒィ!!!ヒィ・・・・・・・・・・・・・!!!!!」
尊王は極限の苦痛を味わい、瞬間的に失神と覚醒を繰り返す。
「もうーっ!!臭くて、やんなってきたわ!この辺で、死なせてあげる」
尊王は、この言葉を聞き逃さなかった。
「い・・・嫌だぁ!!死にたくな・・・・・」
グズン!!!
有紀の飛び膝蹴りが篠原の心臓にめり込む。
プ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
心電図が直線を描く。
「ホゴォー!!!!!!」
尊王は涙を流して叫ぶ。
ズグンッ!!!
有紀のバックブローが左胸にめり込む。
プ・・・・ププ・・・プ・・・・
心拍が回復し、篠原は苦痛の中に安堵を覚える。
「お・・・おでには・・・・信教の自由・・・ガヴォッ!!!!!」
有紀のハイキックが口に命中し、篠原の歯は、砕けたり、口中の肉に突き刺さったりする。
「ブーッ!!!げ・憲法でほじょうさでた・・・信教のじびゅう~~~~~~~~!!!」
有紀の、硬い足の親指が、篠原の両目を突き潰す。
「ギギギ・・・死・・・じにだぐ・・・・」
ズン!!!!
有紀の後ろ蹴りが心臓に二トンの衝撃を与える。
プ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
心電図が直線を描く。
「ば・・・ばやく・・・・・・・!!」
尊王は目玉の無い眼窩から血の涙を流して呻く。
ボズン!!
有紀のストレートパンチが左胸にヒットする。
プ・ププププ・・・・・プ・・・・・プ・・・・
「死にだぐ・・・・・!!!」
ゴブッ!!
有紀のミドルキックが心臓を直撃する。
プ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ババババババ、バヤグ・・・・!!!」
尊王は心臓への一撃を心から懇願する。
有紀は、美しい顔に、美しい微笑を浮かべた。
そして、全身の筋肉を使って体を収縮させ、蓄えられた破壊力を解き放ち、相手の顎にアッパーカットをぶち込んだ。
バァゴゴゴゴォォォォォォォォォオンンンンンンッッッッ!!!!!!!
グゥワシャッ!!!!!!!
篠原の顎から頭頂までの全ての骨が粉砕される。
有紀の体から、光り輝く汗が飛び散る。
篠原の体は、宙に向かって真っ直ぐ飛んで行く。
プ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
電光掲示板の心電図は直線を描き、KOの文字が映し出される。
尊王は、その予言通り、空を飛び続けたのだった・・・・・・

目を覚ました四人の美女キックボクサーが、リングの上へ上がってきた。
「!!」
有紀は身構える。
四人は当然のように、有紀の、格闘で火照った芸術作品のような体を、丁寧に舐め始めた。
「あは・・・くすぐったい・・・・・ああ・・・・うんっ・・・」
有紀は、快楽の吐息を漏らす。
しかし、リサのディープキスが、その呻き声を奪う。
さっきまでの陰惨な情景が嘘のように、リング上では、甘く美しくエロティックな光景が繰り広げられることになった。


            終

 

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